目の下の涙袋が腫れる7つの原因!病気の可能性と対処法をチェック!
目の下の涙袋が腫れると、とても目立つし早く治したいですよね。ものもらいや結膜炎がよくある原因としてあげられますが、ご自身の症状と照らし合わせて確認していくことが大切です。
特に、痛みやかゆみ、腫れがひどい場合はしっかりと対処する必要があります。
そこで、ここでは目の下の涙袋が腫れる原因や病気、対処法についてお伝えしていきます。
目の下の涙袋が腫れたら、ものもらいをチェック!
目の下の涙袋が腫れるような感じがしたら、まずはものもらいではないか疑ってみましょう。ものもらいは目の周りの腫れで最もよくある病気です。
呼び方もさまざまで、関東では「ものもらい」、関西では「めばちこ」、他にも「めもらい」「めいぼ」などいろいろな名称で呼ばれています。
ものもらいとは?
ものもらいとは、まつ毛の生え際にある皮脂を分泌する部分で炎症が起きてしまう病気です。これにより、目の周りが腫れて、かゆみや痛みを生じるのです。
ものもらいは以下の記事でも詳しくお伝えしていますが、ストレスなどにより免疫力が低下していたり、女性の方でいつもアイメイクをしていることなどが原因で発症します。
ものもらいの2つの種類とそれぞれの原因
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
ものもらいの中でも霰粒腫という種類は、マイボーム腺という皮脂を分泌する腺が詰まることによる起こります。
このマイボーム腺はまぶたの内側に多く存在し、しこりができるようにまぶたが腫れるのです。
基本的には、痛みや赤みはなく、しこりができるだけです、ただ悪化し、化膿すると痛みを伴うケースもあるので注意しなければなりません。
霰粒腫になってしまう原因は以下のようなことがあげられます。
- 過剰なアイメイク
- 老化
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
目の下の涙袋が腫れる場合は、こちらの麦粒腫である可能性の方が高いでしょう。
麦粒腫は、まぶたの分泌腺に細菌が繁殖し炎症を起こしてしまいます。なので、かゆいからといって目をこすったりすると、小さな傷がつき、さらに炎症を悪化させてしまう原因となってしまいます。
疲労が溜まっていたり、風邪気味のときは免疫力が低下していてさらにものもらいが起きやすくなってしまうのです。
- 涙袋が赤くなっている
- 目が充血している
- 目がゴロゴロする
- 痛みやかゆみがある
- 膿により腫れが白っぽくなっている
このような症状があらわれる場合は、麦粒腫ではないか疑ってみましょう。
アレルギーによる涙袋が腫れる病気
ものもらいの他にも、アレルギーが原因で目の下のあたりが腫れることもよくあります。特にアレルギー性結膜炎は比較的高頻度で発症する病気です。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎とは、体質特有のアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)が目に接触することで炎症を起こしてしまう病気です。
アレルギー性結膜炎は、そのアレルゲンによって季節性アレルギー性結膜炎と通年性アレルギー性結膜炎と2種類に分けることができます。
それぞれのアレルゲンは以下の通りです。季節性アレルギー性結膜炎は、花粉症の症状のひとつとしても知られています。
- 季節性アレルギー性結膜炎(花粉症):花粉
- 通年性アレルギー性結膜炎:ホコリ、チリ、ペットの毛、コンタクトレンズの汚れなど
アレルギー性結膜炎の代表的な症状は以下のとおりです。
- 目の周り(涙袋、まぶた)の腫れ
- 目の周りのかゆみ
- 目の周りの痛み
- 目の充血
- 目ヤニが多くなる
- 目にゴロゴロする違和感
春季カタル
春季カタルとは、上述したアレルギー性結膜炎がさらに悪化した病気のことです。春から夏にかけて発症することが多いのでこのような名称がつけられています。
また、子供に発症することも多く、激しい目のかゆみや腫れ、痛みなどを引き起こします。
目の下の涙袋が腫れるさまざまな原因
ものもらいやアレルギー以外にも、目の下の涙袋が腫れる原因は多く存在します。ここでは代表的な4つの原因についてお伝えしていきます。
目のむくみ
目の病気ではなく、涙袋の皮膚の下に水分(間質液)がたまってむくんでしまうことも腫れの原因となります。
本来であれば、古い間質液は毛細血管などに吸収されていくのですが何らかの原因で、この吸収が起こらないと目がむくんでしまうのです。
例えば、以下のようなことが目のむくみの原因としてあげられます。
- 眼精疲労や睡眠不足:血行不良により水分が吸収されにくくなる
- うつぶせ寝:顔を下にして寝ることにより水分が溜まりやすくなってしまう
- アルコールの過剰摂取:血管の拡張により水分処理が間に合わなくなる
- 泣きすぎ:目をこすることによって軽い炎症を引き起こしている
クインケ浮腫(血管性浮腫)
クインケ浮腫とは、目の周りや唇などの顔を中心に突発的に腫れが起こる蕁麻疹の一種になります。
このクインケ浮腫が原因となって涙袋に腫れが生じている可能性も考えられるのです。
未だに発症原因は明らかになっていませんが、前兆として頭痛、皮膚のピリピリ感、かゆみなどがあげられます。
眼部帯状疱疹(がんぶたいじょうほうしん)
眼部帯状疱疹とは、ウイルスによる感染症で下まぶた、あるいは上まぶたに発疹、浮腫、むくみが生じる病気です。
この病気は、左右どちらかの目に腫れが生じ、痛みを伴うことが特徴的です。 悪化すると、腫れが赤くなり、膿が溜まってきます。
眼瞼炎(がんけんえん)
眼瞼炎とは、上まぶたや下まぶたで起こる炎症の総称です。
- 眼瞼縁炎:細菌やウイルスの感染によってまつげの根本で炎症が起こる
- 眼瞼皮膚炎:洗顔料、化粧品などによる皮膚アレルギー反応で起こる
- 眼角眼瞼炎:特に目尻で起こるアレルギーによる炎症
このような炎症で腫れ、赤み、かゆみ、痛みなどが生じます。腫れがかさぶたになることもあり、目立ってしまうこともあるので注意しなければなりません。
涙袋の腫れを起こさないための予防法・対処法
目をこすらない
目の下の皮膚は特に薄く、デリケートなのでこすってしまうと傷つき、腫れの原因となってしまいます。
かゆみがするときは、目をこすりたくなってしまいますが症状を悪化させてしまうだけなので我慢するようにしましょう。
冷やす・温めるを繰り返す
ホットタオルとアイスタオルを使って、腫れている部分に交互に当てていくことで腫れを治すケアができます。
特にむくみが原因のときは効果的です。ホットタオルは、水に濡らしたタオルを電子レンジで温めて作ることができます。それぞれ20秒ずつくらい当てるようにしましょう。
目薬をさす
目の疲れや汚れが原因となっているときは、目薬をさすことで症状を緩和させることもできます。
ドライアイはさまざまな目の症状を引き起こす原因となるのでしっかり対処するようにしましょう。
涙袋の腫れが続くときは眼科で治療を!
ものもらいやアレルギー性結膜炎などの目の病気が原因で腫れが長期間続いている場合は眼科を受診して、しっかりと治療をしてもらうようにしましょう。
眼科では、抗アレルギー点眼剤や眼軟膏などによる治療を行っていきます。特に腫れの他にもかゆみや痛みがある場合は病院へ行くことをおすすめします。
参考:目の下が痛いときに必ずチェックすべき原因一覧!注意すべき病気を教えます