手首にできたガングリオンが痛い!原因はなに?

突然手首にコブが!!
虫さされ?何かの難病?不安はどんどん増していきます。得体の知れないものが体にあると思うだけで、怖いですよね~。
しかもそれに痛みがあるとなるとますます気がかりになり、良からぬ想像ばかりしてしまいます!
ここでは、手首にできたガングリオンの原因などについてお伝えしていきたいと思います。
ガングリオンって何?
何だか響きが怖いですが、ガングリオンというのは袋の中に水が溜まって腫れているもので、中身は悪性のものではありません。
初めて発見した時は、腫瘍ができたのではないかとか、軟骨が飛び出してきているのではないかと心配する方も多いようですが、良性のものだとわかれば安心しますね。
ガングリオンの原因は?
ガングリオンは関節包(かんせつほう)や腱鞘(けんしょう)の変性によりできていますが、なぜできるかについては現在のところ解明されていません。
特に手を使っている人がなるというわけではないようですが、いったんできてしまった場合はその部分を使うほど大きくなってしまいます。
ぶつけたりした時にもできやすいというデータがあり、衝撃から守るために形成されているのではないかと考えられています。
そのため、酷使したり刺激がなくなったりすると自然になくなるというわけです。
関節包というのは関節を包む組織のこと、腱鞘とは腱を包む鞘のこと。つまりどちらも関節を包んでいる組織です。
組織の中には、関節や腱を円滑に運動させるための滑液や関節液が存在しますが、それらが濃縮され一部に溜まってしまったものがガングリオンです。
男性よりも女性に、特に20代~30代ぐらいの若い女性に多く見られる症状です。
痛みについて
ガングリオンがあっても痛みがなければ気にならないかもしれません。
しかし痛みを生じるようになると何か悪い病気ではないかと考えがちです。悪いものではないのにどうして痛みが生じるのでしょうか。
ガングリオンはそれ自体が痛みを生むことはありません。
しかし、できた場所によって、あるいはガングリオンが大きくなったために神経を圧迫してしまい、痛みやしびれを引き起こすことがあるのです。
いくら悪性ではないと言われても、痛みが生じると日常生活に支障が出てきますので、何らかの治療が必要になりますね。
治療方法
補足情報として、ガングリオンの治療方法についてもお伝えしておきます!
ガングリオンは悪性のものではありませんので慌てて治療する必要はありません。しかし、目立つ部分にできるととても気になりますね。
自然治癒
ガングリオンが小さくて目立たないうちや長袖で過ごせる季節の場合は、できるだけ動かさないようにして自然に小さくなるのを待ちます。
3年ほどで8割は消失されるというデータもあります。
穿刺
ガングリオンに直接針を刺し、中の滑液を抜きます。
圧潰
圧をかけて潰す方法ですが、神経を圧迫することもありますので、絶対に自分でせず、医療機関に相談しましょう。
摘出手術
非常に大きいものや痛みの強い場合、神経を強く圧迫している場合は摘出手術を行います。
また、ガングリオンのつぶし方や治療方法については以下でもっと詳しくお伝えしています!
→【ガングリオンのつぶし方と治療法について】
まとめ
ガングリオンについて全く知識がない場合、できた時にはびっくりしますね。
ほとんどは自然消滅するものですので、痛みがない場合は、できるだけ動かさないようにして様子をみてみましょう。
痛みがあったり、大きくなって不安になった場合は皮膚科・整形外科などで相談してみましょう。