鼻の中にかさぶたができた!考えられる3つの原因を紹介

鼻の中にかさぶたが繰り返しできて気になるけど、誰にも相談できないという方はいませんか?
触り過ぎかな…とは思っていても、異物感には耐えられず、何度もかさぶたを剥がして悪化している方は多いです。
今回は鼻の中にかさぶたができる原因と対策をまとめました。気になるかさぶたが解消されるかもしれませんので、ぜひご覧ください。
ドライノーズ
鼻の中にかさぶたができてしまう多くの場合は、ドライノーズによるものだと考えられます。
ドライノーズとは乾燥性鼻炎とも呼ばれています。鼻の粘膜が乾燥して炎症を起こすというもので、冬場に多く出る症状です。
粘膜が乾燥すると、外部からの細菌やウイルスの侵入を防ぐことができなくなり、喉の炎症や感染症を引き起こす危険性があります。抵抗力の弱い子どもや高齢者は注意が必要です。
症状
ドライノーズで鼻の粘膜が乾燥すると、鼻の奥でツーンとした痛みを感じることがあります。何か奥へ痛みが抜けていくような独特の痛みです。
鼻の中にかさぶたができては剥がれる繰り返しとなるのもドライノーズの特徴です。
鼻の中も顔や手足と同じ皮膚です。傷ができればそれを保護するかさぶたができます。
鼻の中に限らず、かさぶたは剥がすとさらにまたかさぶたを作ります。これは傷口を防御する為に必要なことです。
他の場所なら痒くて気になっても、何とか我慢するかもしれません。しかし鼻の中の違和感はなかなか耐え難いものです。
鼻の中のかさぶたは、一度できてしまうと我慢するのは難しく、どんどん悪化してしまいます。
対策
繰り返すかさぶたに悩んでいても、なかなか皮膚科で相談する勇気は出ないですよね。
そんな時はまず、市販のお薬を試してみてください。ドルマイシン軟膏などの炎症を押さえる薬を夜寝る前に清潔な綿棒などを使って鼻の中に塗布します。
それまで悩んでいたのが嘘のように改善されることがあります。一度症状が改善されるとかさぶたを剥がすのは我慢できるものです。あとはドライノーズの予防をしましょう。
予防
ドライノーズの原因は何といっても乾燥です。乾燥した部屋などで過ごす時間が長いなど、思い当たることはありませんか?
加湿器を使用したり、マスクを着用するなど、鼻の中が乾燥しないような工夫をしましょう。
夜はシャワーだけでなく、浴槽に浸かるのも効果的です。蒸気が鼻に潤いを与えてくれます。
市販のドライノーズスプレーという商品もオススメです。持ち歩きやすいので、仕事中でもちょっとした休憩時間に使用すると効果があります。
萎縮性鼻炎
他にも萎縮性鼻炎という鼻の粘膜が炎症してしまったことが原因かもしれません。
風邪や花粉症で起こる通常の鼻炎の場合は、鼻水が出たり、鼻づまりが起こったりするだけで鼻の中にかさぶたができるということはないですよね。
しかし、委縮性鼻炎の場合は、鼻の中の粘膜がとても薄くなり、乾燥してしまうのです。この乾燥によって、「痂皮(かひ)」と呼ばれるかさぶたのようなものができてしまいます。
痂皮の特徴として、強烈な臭いがすることがあげられます。これは雑菌が増えてしまうことが原因です。
この臭いに由来して、萎縮性鼻炎は「臭鼻症」とも呼ばれているのです。
萎縮性鼻炎の原因は未だに解明されていませんが、食生活などの生活習慣が主に影響していると考えられています。
また、原因が解明されていないため明確な治療法も確立されていません。現在では、鼻の中にクリームを塗り、保湿するなどの対策が行われています。
鼻を刺激しすぎ
鼻の中がつい気になって、よく触ってしまう場合は、刺激のしすぎが原因かもしれません。鼻の中は毛細血管が張り巡らされていて、とてもデリケートです。
少しの刺激で出血を起こしてしまうこともあり、それが固まってかさぶたのようになっている可能性があります。
対処法としては、できるだけ触らないようにすることが一番です。特に爪をたてて触ったりすると、強い刺激になり傷つけやすくなってしまいますので注意しましょう。
まとめ
鼻の中にできたかさぶたは、剥がしてはいけないとは思ってもなかなかやめられないものです。
鼻の中の異物感は耐え難く、悪化するばかりになってしまいます。これは多くの場合はドライノーズによるものです。また、萎縮性鼻炎や鼻を刺激しすぎているということも考えられますので、注意しましょう。
ドライノーズになると、免疫力の低い子どもや高齢者は喉の炎症や感染症を引き起こす可能性もありますので、早めの対策が必要です。
医療機関で相談したら良いのですが、なかなか行きづらいものです。まずは市販のドルマイシン軟膏などの炎症を押さえる薬を試してみましょう。
少し症状が治まったら、次はドライノーズの予防をしましょう。鼻の保湿を行うと、繰り返すかさぶたは改善されていきます。
ドライノーズは乾燥した環境で生活していると誰にでも起こりうる症状です。特に鼻炎体質の方はドライノーズになりやすいので注意しましょう。