胃がムカムカして吐き気がする!8つの原因をチェックしよう!
胃がムカムカして吐き気がする…という経験は誰もがあると思います。それはどのような時ですか?
お酒を飲んだ後・乗り物に乗った時・強いストレスを感じている時…といろいろありますね。
今回は胃がムカムカして吐き気がする原因についてまとめました。あてはまる原因があれば解消できるかもしれません。ぜひご覧下さい。
暴飲暴食
暴飲暴食をすると胃に大きな負担がかかります。そうなると胃の粘膜で炎症を起こし、胃酸による痛みが生じ、ムカムカして吐き気がすることがあります。
また、アルコールを飲みすぎるとアセトアルデヒドという有害物質ができ、肝臓でアセトアルデヒドの分解が追いつかなくなった時に吐き気が生じることがあります。
これらは一時的な症状ですが、暴飲暴食を繰り返すと慢性化し、別の病気を発症するきっかけとなることもあります。
胃に負担のかからない規則正しい食生活を心がけましょう!
逆流性食道炎
暴飲暴食・ストレス・加齢など、原因は様々ですが、食道と胃をつなぐ括約筋(かつやくきん)の機能低下により胃酸が食道へ逆流する症状です。
逆流することで胃がムカムカして吐き気が生じます。また、強酸性の胃液が食道へ流れ込むことで食道粘膜が炎症を起こし、痛みを生じることもあります。
規則正しい生活リズムを取り戻すことで解消されることが多いのですが、難しい場合は医療機関で相談してみましょう。
また、逆流性食道炎になってしまうと胸焼けのような症状もあらわれることがあります。こちらで詳しくお伝えしているので、ぜひご覧ください。
急性胃炎
ストレスなどが原因で胃の粘膜に炎症を起こします。
ムカムカした吐き気や胃酸の分泌による痛みを生じたりします。
命にかかわる病気ではありませんが、放置していると慢性胃炎になる場合もありますので早めに医療機関で相談するようにしまよう。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃腸にできた潰瘍が原因でムカムカした吐き気が生じることもあります。ピロリ菌や鎮痛剤、ストレスなどが原因となることが多いです。
どちらもみぞおち辺りに痛みを生じます。食後に痛みが出やすいのは胃潰瘍で、空腹時に痛みが出やすいのは十二指腸潰瘍の特徴です。
胃カメラ検査で確認でき、出血がある場合は内視鏡での止血を行います。止血処置が不要の場合でも、プロトンポンプ阻害剤やH2ブロッカーなどの薬物治療が必要です。
十二指腸潰瘍についてはこちらで詳しくお伝えしています。
胃がん
胃がんは胃壁の粘膜に発生します。そのため、ムカムカして吐き気が生じるということがあります。
胃がんであるかどうかは胃カメラ検査でもわからないことがあるぐらいですから、吐き気があるからといって胃がんを疑うことは少ないですね。
しかし、粘膜下層までの胃がんであれば早期胃がんといい、十分治療が可能です。早めに医療機関へ相談に行く方が早期発見につながります。
膵炎
膵臓は胃の背中側に位置しています。
『左の背中の痛みの原因!ストレスが影響しているかも?』という記事でも紹介しましたが、胃がムカムカするのと同時に背中側にも痛みがあるという場合、それは膵炎かもしれません。
膵臓は胃から十二指腸に送られてきた食物を分解するための消化酵素を十二指腸に分泌します。
この働きが鈍ると十二指腸での消化が進まないため、胃から食物を送り出すことができなくなってしまいます。
いつまでも胃に食物が留まることで胃のムカムカが生じるのです。胃に食物が留まると、胃液が分泌され続けるため、胃の粘膜に炎症を起こして更に悪化する可能性もあります。
胃の症状だけでなく背中側の痛みもある場合は迷わず内科を受診しましょう。
喫煙
タバコは胃がんになる確率を高くすると言われています。タバコを吸うと胃液の分泌が促されます。
しかし実際は胃に食物が運ばれて来ないため胃の粘膜が強酸性の胃液で炎症を起こすためです。
胃がんなどの胃の病気ではなくても、タバコにより胃液の分泌が促されることに変わりはありません。
胃がムカムカして吐き気がするという症状は、胃からのサインと受け止め、早めに医療機関で治療を開始できるようにしたいですね。
乗り物酔い
車や船などの乗り物に乗ると、視覚で得た情報と内耳で得る情報で差が出るために、自律神経のバランスが崩れ、吐き気・頭痛などを生じます。
これも一時的なものですので特に心配する必要はありません。
乗り物酔いをしやすい方は、視覚と内耳での情報に差が出ない工夫をします。
走っていることが分かるように外の景色を見たり、進行方向を目で確認するなどの予防を試してみましょう。
まとめ
胃がムカムカして吐き気がする原因はたくさんありますね。いくつかご紹介した中で自身に思い当たるものはありましたか?
やはり胃がムカムカするという症状だけでは判断できかねますね。
胃がもたれてしまうような症状を解消したい場合は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
胃薬も様々な種類があり、合ったものを選ぶのは難しいので、症状を詳しく伝えられるようにして薬局で相談してみましょう。
市販の胃薬は痛みやむかつきを抑えるだけの一時しのぎのものも多いので、服用した時だけ改善されても安心できません。
規則正しい食生活を心がけ、それでも改善されない場合は早めに医療機関で相談しましょう。
何事もなければそれで安心できますし、早期発見で治療がスムーズにできる場合もあります。