ストレスによる急性胃腸炎の症状には要注意!
突然の腹痛!!それは急性胃腸炎かもしれません。
現代の社会ではストレスをため込んでしまう人が増えており、その影響で急性胃腸炎になってしまう方も増えています。
そこで、ここではどうしてストレスによって急性胃腸炎になってしまうのか?どのような症状があらわれるのか?ということを中心にお伝えしていきたいと思います。
ストレスで急性胃腸炎になってしまう理由
私たちの体が精神的、肉体的ストレスを多く受けるとさまざまな悪影響が出てしまいます。そのひとつとして急性胃腸炎になりやすくなってしまうことがあります。
そもそもどうして胃腸炎になってしまうのでしょうか?
私たちの体がストレスを浴びると、自律神経系という器官に影響が出て、正常に機能することができなくなってしまいます。
この自律神経系というのは胃や腸をはじめ、私たちの体の中にある臓器が正常に働くように維持しています。
よってこの自律神経系の異常が起きてしまうと、胃や腸にも異常が出て、その働きが普段より活発化してしまいます。
胃腸の働きというのは、食べ物を消化することなので、機能が活発化することにより、その消化作用が強くなります。
消化作用というのは胃腸で分泌される消化液の働きによるものなので、消化液が多く分泌されます。
消化液は食べ物に対して作用するのですが、同時に私たち自身の胃や腸にも作用してしまいます。
通常の消化液の作用ならば、胃や腸の内部には自身を保護するための粘膜があるので、影響を受けることがありません。
ただし、ストレスにより消化液の分泌が多くなると、自身を保護することが困難になり、胃や腸が荒れてしまうのです。
このような状態でも、私たちはどんどん食事をして、食べ物を胃に送ります。胃としては、ふつうに働ける状況ではないのに、どんどん食べ物が送られてくるわけですね。
こうして、胃の粘膜がさらに荒れていき、突然腹痛が起こる急性胃腸炎となってしまうわけです。
このときにアルコールなどの刺激物を飲んでしまうと胃がさらに荒れて、症状が急速に悪化してしまうので注意が必要です。
また、ストレスによる影響は消化液の過剰の分泌だけではありません。ストレスを受けると、体の免疫力が低下するので、細菌やウイルスにも感染しやすくなってしまいます。
これにより細菌性の急性胃腸炎になってしまうリスクも高まります。
どのような症状があらわれる?
以上のようなメカニズムにより発症してしまう急性胃腸炎はどのような症状があらわれるのでしょうか?
代表的な症状としては以下のようなものがあげられます。
- 腹痛
- 発熱
- 体のだるさ
- 水下痢
- 吐き気
このように、腹痛だけでなく体全身にさまざまな症状があらわれてしまうのです。
一見、ただの風邪のように感じるのですが、突然の腹痛や水っぽい下痢などがあらわれる場合には注意しなければなりません。
水下痢の症状は特に深刻なので、以下のページで詳しくお伝えしています。ぜひ参考にしてみてください。
→【水下痢が止まらない!この原因はなに?】
また、消化液の過剰の分泌が原因の場合は、発熱することはあまりありません。
ただし、細菌やウイルスに感染してしまった場合は、腹痛などの症状に加え、発熱することがあります。
これは体に侵入した細菌などの異物を退治しようと、私たちの免疫系が活性化するからです。体温を上げることにより、胃や腸に感染した異物を除去しようとするのですね。
このように腹痛や下痢などに加え、発熱が起きるとかなりつらい症状となってしまいますが、症状は一過性のものなので3~4日ほど経てば、発熱は治まってくることが多いです。
それまではかなりつらいですが、医師に相談するなどして症状をできるだけ早く和らげられるように努力しましょう。
まとめ
急性胃腸炎のストレスによる症状についてお伝えしました。ストレスがどれだけ私たちの体に悪影響を与えるかご理解いただけたでしょうか。
ストレスを解消するためには睡眠時間のしっかり確保し、定期的に運動をすることが大切です。
- 毎日仕事で忙しくて、しっかり睡眠できていなくはないですか?
- デスクワークばかりで、最近ほとんど運動をしていなくはありませんか?
毎日の習慣から変えていくことが大切です。