急性胃腸炎を食事で治療していく3つのステップ

きれいな海

急性胃腸炎になってしまったら、まず一番に食事に注意しなければなりません。刺激のある食べ物を摂取していると、治るどころかどんどん悪化してしまいます。

それでは具体的にどのような食事をとっていけばいいのでしょうか?ここでは、急性胃腸炎になってしまった場合の食事についてお伝えしていきたいと思います。

スポンサーリンク

 

急性胃腸炎で食事を制限すべき理由

huusen

急性胃腸炎になったらまず、食事だけは絶対に注意を向けなければなりません。発症してしまう原因はさまざまなのですが、その原因によらず胃や腸などの消化器官で異常をきたしています。

 

もし刺激のある食事をしてしまうと、弱っている胃腸に大きなダメージを与えてしまうこともあります。よって食事の制限をしなければならないのです。

好きな食事をとれないことはとてもつらいですが、1週間ほど我慢すれば、だいたい治ることがほとんどですので、ぜひ注意していきましょう。

 

食事制限の3ステップ

bed

近年の医療研究の発展により、急性胃腸炎での食事制限への考え方も大きく変わってきました。

従来では、

  • 発症したら、絶食をするべき。
  • 乳製品は控えるべき

などの考え方が主流でした。

 

しかし、現在では以下のように考え方が変わってきています。

  • できるだけ早い段階で食事を再開する
  • 乳製品を摂取しても大丈夫
  • スポーツドリンクなどの経口補水液を多く摂取する

 

どうして、このように考え方が変わってきたのでしょうか?ここでは、急性胃腸炎になってしまった場合の食事制限について3つのステップに分けて詳しくお伝えしていきたいと思います。

スポンサーリンク

ステップ1:経口補水液を多く摂取する

急性胃腸炎を発症したばかりで、まだ腹痛や下痢などの症状が激しい場合は食事はできるだけ控えるようにしましょう。このときは、胃腸がとても弱っています。

 

胃腸自身は炎症に対抗したり、自らの機能を低下させないように必死なので、食事を消化する暇がないのです。

もしこのような状態のときに、食べ物を送ってしまったら余計に胃腸に負荷をかけてしまい、症状が悪化してしまうので注意しなければなりません。

 

ただし、栄養をとらなければ、そもそも胃腸も活動をすることができません。また、私たちの体のほとんどは水分でできているので、水分もしっかり摂取しなければなりません。

そこで、発症したての段階では、経口補水液といって、食塩とブドウ糖を水に溶かした飲み物を摂取することをおすすめします。

 

経口補水液の作り方は以下の動画を参考にしてみてください。

 

また、市販されているスポーツドリンクなどでも代用することができます。しかし、経口補水液と比べて塩分が少なく、糖分が多いので、できれば経口補水液を飲むようにするといいですね。

 

また、これらは必ず常温または少し温めて飲むようにしてください。冷やしてしまうと、お腹に悪影響になってしまいます。

このような水分補給は、急性胃腸炎が完治するまではずっと大切なことになってきます。特に、下痢などの症状があらわれる場合は脱水症状の危険性があるからです。

 

下痢を起こすと体の中から水分や塩分が一気に失われてしまいます。これを防ぐために経口補水液を十分に摂取しなければなりません。

脱水症状の原因や対処法などは以下で詳しくお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください!
→【脱水症状の原因と対処法

 

ただし、ずっと水分のみの補給だと、体の栄養がなくなっていき、急性胃腸炎を治すこともできなくなっていきます。

昔はできるだけ胃腸に負荷をかけないように絶食の期間を長くするべきだと考えられていたのですが、近年では栄養不足による症状の悪化のほうが深刻だと考えられるようになったため、できるだけ早い段階で食事を再開することが勧められているのです。

基本的に1日経過したら、ステップ2にうつって、徐々に食事を再開していきましょう。

スポンサーリンク

ステップ2:食べやすい食事をとる

経口補水液で水分をしっかり補給しつつ、胃腸を休めることができたら、徐々に食事を再開していきましょう。

まずは、流動食など比較的食べやすく、胃腸に負荷をかけないような食事をしていきます。

  • ヨーグルト
  • プリン
  • おかゆ
  • 果実
  • うどん

などがおすすめです。

 

ヨーグルトなどの乳製品は昔は控えるべきだと考えられていたのですが、近年では特に問題がないと考えられています。乳酸菌などお腹に良い成分が入っていますね。

また、これらの食事はできるだけ薄味にするようにしてください。味が濃すぎたり、辛い食べ物は控えるべきです。胃腸に刺激を与えてしまい、治りかけていた胃腸炎が悪化してしまう恐れがあります。

 

さらに、栄養をとることが目的ですので、できるだけいろいろな食材を食べるようにするといいですね。毎回ヨーグルトだけ、とか、おかゆだけ、ではなくいろいろな食事を心がけるとより良いです。

このような食事を2~4日行って、症状がだいぶ治まってきたと感じたらステップ3にうつりましょう。

 

ステップ3:通常の食事

この段階になると、通常の食事をとることができるようになります。我慢していた分、食事がきっとおいしく感じられるはずです!

ただし、食べ過ぎたり、刺激が強いものを食べるのは控えるようにしましょう。また、消化が悪いものもできれば避けたほうがいいです。

さらに、アルコールの摂取は控えるべきです。胃腸にとても刺激を与えてしまい、危険です。

 

まとめ

急性胃腸炎での食事について詳しくお伝えしました。食事に注意することが治療への第一歩ですので、十分に気を使うようにしましょう。

また、急性胃腸炎はストレスが原因で発症してしまうことが多くなってきています。

このような原因で発症してしまう理由やその症状については以下でお伝えしているので、併せてご覧いただくとより理解が深まるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
→【ストレスによる急性胃腸炎の症状には要注意!

スポンサーリンク

サブコンテンツ