左の横腹が痛くなる原因の4タイプ!押すと痛い病気とは?
左側の横腹が痛くなることは便秘や食べ過ぎから内臓の病気までさまざまな原因が考えられます。
ご自身の症状をしっかりとチェックしどのような要因で痛みが生じているか確認していくことが大切です。
そこで、ここでは左横腹に痛みが生じる原因や病気についてお伝えしていきます。症状が悪化する前に治していきましょう。
左の横腹が痛くなる4つの原因
左側の横腹が痛くなる原因は何かの病気が発症しているのではなく、便秘や筋肉の疲労が原因となって痛みが生じている可能性も高いです。
そこで、まずは病気以外のことが原因で左横腹が痛くなる要因についてお伝えしていきます。
便秘
痛みがする左横腹のあたりを指で軽く押してみてください。普段より張っているような感じがする場合は便秘が原因で左横腹に痛みが生じていることが考えられます。
特に左横腹のあたりは大腸の終わりの部分なので、そこで便が溜まって固くなっていたり、ガスが溜まっていると張って痛みが生じてしまうのです。
左横腹の痛みとともに以下のような症状があらわれる場合は便秘が原因ではないか疑ってみましょう。
- 便が3日以上出ていない
- お腹が張る
- ガス(おなら)がよく出る
- 気持ち悪い
- 吐き気がする
体質的に一度便秘に悩まされてしまうと慢性的に便秘気味になってしまう方も多いです。便秘を解消する基本は健康的な生活習慣にあります。
- 毎日2〜3リットルの水分を摂取するようにする
- 納豆、ヨーグルトなどの発酵食品をよく食べる
- 緑黄色野菜などから食物繊維をよく摂取する
- 十分な睡眠を取り、ストレスを解消する
このような正しい生活習慣を意識し便秘を解消していきましょう。
食べ過ぎ・飲み過ぎ
食べ過ぎたり、飲みすぎたりした後は腹痛が生じることが多いです。特に冷たい飲み物を飲みすぎるとお腹が冷え、痛みや下痢が起こりやすくなります。
また、食べ物を一度にたくさん胃に入れていしまうと、消化活動を十分に行うことができずに横腹の痛みも生じてしまうことがあるのです。
食べ過ぎ・飲み過ぎに心当たりがある場合は、安静にしておくことが一番大切です。下手に活動してしまうと後述するように、さらに横腹の痛みを促進してしまうので注意しなければなりません。
筋肉疲労
左横腹には多くの筋肉の種類があり、何らかの原因でその筋肉が疲労し、緊張したり凝ったりしていることで痛みが生じていることも考えられます。
例えば、デスクワークで長時間不自然な姿勢を取っていないでしょうか。足を組む癖がついていないでしょうか。
このように体のバランスが左側に傾いていたりすると、左横腹には大きな負担がかかりその疲労が蓄積することで痛くなってしまうのです。
筋肉の疲労は気づかない間にたまっていきます。適度にストレッチをしたり、十分な休養を取るようにしましょう。
食後の運動
ランニングをしていて横腹や脇腹のあたりがチクチクと痛くなってしまった経験がある方も多いはずです。
特に、食後は消化しきれていない食べ物が胃に残っている状態なのでこの横腹の痛みが起こりやすくなります。
つまり、食後の場合はランニングなどの激しい運動でなくても歩いたり少し活動しただけでも脇腹が痛くなってしまうことがあるのです。
なので、食後1時間くらいははできるだけ体を動かさないようにする、脂っこい食べ物など消化の悪い食べ物は避けるようにするなどの対処を行っていくといいでしょう。
左横腹が痛くなる病気
左横腹は上述したようなささいな原因だけではなく、内臓の病気を中心に初期症状のひとつとしてあらわれている疑いも持たれます。
そこで、ここでは左脇腹が痛くなる代表的な病気についてお伝えしていきます。
盲腸・急性虫垂炎
盲腸や急性虫垂炎は良くお腹の右側に痛みが出ると言われていますが、これはすべての人に当てはまることではありません。
なかには、盲腸によって左横腹のあたりに痛みが生じることもあるので注意しなければならないのです。
特に後述するように患部を押すと痛くなるような場合は盲腸ではないか疑ってみましょう。
盲腸にはさまざまな前兆があるのでしっかりとその症状を自覚することが大切です。
- 痛みがする部分を手で軽く圧迫して、離すときに痛みが強くなる
- 仰向けで寝ながら左下腹部のあたりを押すと痛みが強くなる
このようなチェックを行ってみて、盲腸ではないか確認してみましょう。
胃腸炎
胃腸炎とは、細菌やウイルスによって胃腸が炎症してしまい腹痛や下痢・嘔吐などの症状があらわれる病気です。
特に夏場と冬場に流行し、感染性胃腸炎の場合は人から人へとうつるので学校や職場で流行りやすい病気となっています。
胃腸炎の代表的な症状は下痢や嘔吐となっていますが、人によっては横腹に痛みが出てくるケースもあります。
また、ストレスによっても急性胃腸炎が起こることが知られています。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
潰瘍とは、粘膜とその下にある組織が溶かされてしまいただれてしまう病気です。この潰瘍が胃で起こると胃潰瘍、十二指腸で起こると十二指腸潰瘍といわれます。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍になってしまう主な原因はストレスやピロリ菌の感染です。
- お腹の痛み
- 吐き気
- 貧血症状
- 食欲低下
このような症状があわわれるようであれば、胃潰瘍、十二指腸潰瘍ではないか病院を受診してみるようにしましょう。
肋間神経痛
肋間神経痛とは、肋骨のまわりにある肋間神経が刺激されて痛みが生じることを言います。
痛みは比較的広範囲に広がることも多く、肋骨よりやや下の左横腹のあたりに痛みを感じるケースもあるのです。
肋間神経痛になってしまう原因は以下のようにさまざまなことがあげられます。
- 悪い姿勢が身についてしまっている(猫背)
- 運動不足
- 加齢
- 帯状疱疹
- ストレス
痛み方としては、チクチクと激しい痛みが生じるのが特徴的です。
急性膵炎
急性膵炎とは、膵臓の機能の低下により膵臓で炎症が起きてしまう病気です。
急性膵炎になると左横腹に痛みが生じたり、背中の痛み、吐き気、発熱、食欲不振などの症状もあらわれるのが特徴です。
急性膵炎になってしまう代表的な原因が過度の飲酒です。アルコールにより膵臓に負担がかかり、急性膵炎につながってしまうのです。
帯状疱疹
帯状疱疹といわれると、体にぶつぶつとした赤い発疹が出てくる皮膚の病気だと思われている方も多いです。
しかし、帯状疱疹は「痛みのある皮膚病」といわれていて、赤い発疹があらわれる前に初期症状としてチクチクとした痛みがあらわれるのです。
さらに、この痛みの症状は左右どちらかの片側のみにあらわれ、腹部や背中などに生じることが多いです。
つまり、帯状疱疹によって左横腹に痛みが生じることもあるので注意しなければなりません。
参考:帯状疱疹の初期症状を一発チェック!かゆみと痛みに要注意?
左横腹の痛みは正しい対処をして治そう!
左横腹が痛くなるさまざまな原因や病気があることをお伝えしました。痛みを感じる位置や痛み方、その他の症状をしっかりとチェックして正しい対処をしていくことが治療には大切です。
特に胃や膵臓などの内臓の病気の疑いがある場合は内科などの病院を受診するようにしましょう。
また、多くの場合は日頃の食生活やストレス、姿勢の悪さが原因となって痛みが生じていると考えられます。生活習慣を省みて改善していくことが重要です。