痰に血が混じる原因は?ただの風邪じゃなくて病気の可能性も!

空を見上げる女の人

風邪をひいて咳が出て痰が出ることはよくありますね。乾燥して喉に違和感がある時も痰がよく出ます。

通常、痰は透明や黄色ですが、これに血が混じっているとギョッとしますよね。

痰に血が混じるのは何か重篤な病気のサインなのでしょうか。今回は痰に血が混じる原因や病気について紹介していきます。ぜひ最後までご覧下さい。

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痰に血が混じる原因

まずは、病気以外で痰に血が混じる原因についてみていきましょう。

風邪

ベッドの上でメガネを見ている人

痰に血が混じったときにまず考えられる原因が風邪です。風邪といってもさまざまな症状がありますが、特に喉風邪の場合、炎症作用などで出てきた痰に血が混じっていることも考えられます。

体のだるさ、熱っぽさ、喉の痛みなどの症状があるときに痰に血が混じっていたら風邪が原因ではないか疑ってみましょう。

喉風邪の治し方についてはぜひこちらの記事をご参考にしてください!

参考:喉風邪の治し方!痛みを早く治したい方必見!

 

喉の傷

痰は気管や気管支から分泌される液体であり、外部から異物が侵入すると異物を排除するために多く分泌されるようになります。

これは菌やウイルスなどの異物を痰に絡めて吐き出そうと防御反応です。

異物が侵入すると、異物を吐き出すために咳が多く出るようになりますが、咳が出過ぎると喉の粘膜に傷ができて出血してしまいます。これが痰に混じることがよくあります。

 

痰に混じった血液が鮮やかな赤色で筋になっている場合は、血液が痰に混じって間もない状態ですので、喉や口腔内の傷である可能性が高いです。

血液が黒っぽくなっている場合は、時間が経過しているということですので、喉よりももっと奥で混じったものと考えられるのです。

 

喉の傷により出血した場合は、風邪などの元の病気が治り咳がおさまれば治りますので特に気にする必要はありません。

咳が出そうな時に、思い切り咳をするのではなく、できるだけ喉に負担がかからないように控えめにすると良いですね。

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鼻血

鼻と口は奥でつながっていますので、鼻から出た血が喉に入り、それが痰に混じって出てくる可能性もあります。

特に症状がなく痰に血が混じっている場合は、鼻血が原因である可能性が高いです。

鼻血が出る原因についてはこちらで詳しくお伝えしています!

参考:鼻血が突然出る5つの原因!大人の場合はストレスが影響?!

 

痰に血が混じる病気

続いて、痰に血が混じることがある病気についてお伝えしていきます。中には命にかかわる重篤な病気もありますのでぜひチェックしておきましょう。

肺がん

痰に混じった血液が黒っぽい場合や全体に混じっている場合は病気の可能性があります。痰に血が混じっているのを発見して、まず思いつくのは肺がんではないでしょうか。

肺がんは喫煙者の非常に多いがんです。咳・息切れ・痰などの症状が現れます。

 

早期発見の場合は治療が可能ですが、風邪などと区別できにくく、発見が遅れた場合は死にいたることの多いがんです。

痰は透明であったり、血が混じる場合があります。数日で回復する場合は気にする必要はありませんが、長く続いている場合は早めに医療機関で相談しましょう。

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肺結核

ひと昔前では不治の病と思われていた肺結核ですが、現在では抗生物質による治療で治癒できる病です。

咳・痰・発熱・食欲不振などの症状が現れますが、やはり風邪と区別できにくいため発見が遅れることが多いです。

肺結核は空気感染する病気です。現在でも肺結核はなくなっていません。咳が長く続く場合は早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 

気管支拡張症

気管支が拡張して元に戻らない病気を気管支拡張症といいます。拡張した部分の浄化能力が低下して濃性痰(のうせいたん)が出たり、血が混じった痰が出たりします。

気管支拡張症は、感染症や気道閉塞・免疫異常など、他の病気が原因となって起こります。

肺がんや肺結核などの他の病気との区別も難しいので、呼吸器内科などを受診すると良いでしょう。

 

肺梗塞症(はいこうそくしょう)

猫の服を着ている人

心臓から肺へ血液を運ぶ肺動脈が詰まって流れが悪くなったり閉塞してしまったりすることを肺梗塞症といいます。

中でも多いのは、血栓が詰まって起こる肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)です。

 

長期間寝たきりで過ごしている方やエコノミークラス症候群などによって下肢静脈の流れが悪くなることが原因となります。

胸痛・呼吸困難・呼吸が早くなるなどの症状が現れ、大きな血栓ができて太い血管が閉塞した場合にはショック状態に陥ることもあります。

これらの症状の他にも発熱・発汗・血の混じった痰などの症状も現れます。

 

急な症状が現れた場合は危険ですので、ヘパリンなどの血液が固まらないようにする薬を点滴したり、手術やカテーテルで血栓を取り除く治療を行います。

症状が落ち着いても再発する場合がありますので、しばらくはワーファリンなどの血液をサラサラにする薬を服用します。

血の混じった痰だけでなく、胸痛や呼吸困難・呼吸が早くなるなどの症状が現れている場合は緊急を要する状態ですので、一刻も早く救急外来を受診しましょう。

 

まとめ

痰に血が混じる原因の多くは咳などによって喉・口腔内に傷ができて出血したものですので、一時的な症状であり問題ありません。

しかし、他にも息切れや呼吸困難・胸痛・濃性痰など、気になる症状がある場合は、重篤な病気の可能性があります。

自身で判断するのは困難ですので、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

 

また、痰がなかなか治まらない場合はこちらの記事もぜひご覧ください。

参考:痰が絡むし、咳が続く!効果抜群な5つの対処法

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