肺炎ってうつるの?知っておくべき肺炎の感染について!

道を歩く人

肺炎は、誰もが聞いたことがある病名ですね。そして、日本人の死因の中でも高齢者において非常に多い病気です。しかし、肺炎について実はよく知らないという方も多いでしょう。

肺炎はうつるのでしょうか。種類や感染経路についてご存知ですか?

今回は肺炎の種類や感染経路、原因や症状についてもお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください。

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肺炎は人にうつる?

道を歩く人

「肺炎」とひとことに言っても、さまざまな種類があります。

「肺炎は人にうつる病気だ」ということを耳にしたことがある方が多いと思いますが、種類によっては人にうつりにくい肺炎もあるのです。

 

肺炎の種類の詳細については後述しますが、人にうつりやすいといわれている肺炎には、インフルエンザウイルスやSARSコロナウイルスなどによるウイルス性肺炎、あるいは肺炎球菌などによる細菌性肺炎マイコプラズマ肺炎などが感染しやすい肺炎として知られています。

一方で、風邪をこじらせてしまい発症した肺炎は人にうつりにくいです。

それでは、これらの肺炎の原因や症状、感染経路などについて詳しく見ていきましょう。

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肺炎の種類と感染経路

細菌性肺炎

細菌性肺炎は肺炎の中でも非常に多いタイプです。症状は、風邪とよく似ていて区別できない場合が多いです。

発熱や咳・倦怠感・食欲不振などの症状が風邪と間違いやすい症状ですが、それに加えて胸の痛みや色の濃い痰・息切れなどの症状も出る場合があります。

 

そして風邪は1週間以上長引くことは少ないのですが、肺炎はそれよりも長く続きます。

どちらも咳が出ますが、風邪は上気道の炎症によるもので、肺炎の場合は肺胞の炎症が原因となります。

 

細菌性肺炎は、肺炎球菌などが原因となることが多いです。

細菌性肺炎は咳により外部に出た唾などから感染します。手洗い・うがい・マスク着用といった風邪と同様の予防策が有効です。

 

細菌性肺炎の治療は原因となっている細菌の種類に合わせた抗菌薬を投与することが大切です。

軽症の場合は外来治療で抗菌薬の服用を行い、重症の場合は入院治療で注射による抗菌薬の投与が必要となります。

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ウイルス性肺炎

ウイルス性肺炎は成人にはほとんど見られないタイプで、小児がかかることが多いです。インフルエンザウイルス・RSウイルス・水痘ウイルス・アデノウイルスなどが原因となります。

インフルエンザウイルス性肺炎の場合、発熱後1日か2日後に呼吸困難を起こし、さらに低酸素血症が進行して命にかかわる可能性もあります。

 

このようなウイルスのみが原因となるウイルス性肺炎はまれです。インフルエンザ症状が現れ、治癒したと思われた頃に細菌感染と合併するケースの方が多いです。

ウイルス性肺炎は感染しやすい肺炎です。手洗い・うがい・マスク着用など、通常のインフルエンザなどの予防を心がけることが最も有効となります。

インフルエンザの流行期には予防接種も有効となります。

 

マイコプラズマ肺炎

後ろを向いてる女の人

マイコプラズマ肺炎はオリンピック病とも言われるもので、4年に一度は流行してきたものです。最近ではその傾向も崩れ、年々増加傾向にある病気です。

10代から30代の若年層に多く見られます。風邪とよく似た、咳や高熱などの症状が現れますが、肺炎の中では軽症なタイプです。

 

マイコプラズマ肺炎は家庭内や学校などで感染が広がる傾向にあります。発熱や咳が長く続く場合は早めに医療機関を受診し、治療を行いましょう。

治療は抗菌薬が有効とされています。

比較的軽症なタイプではありますが、まれに重症化し急性呼吸不全を起こす場合もあります。このような場合は副腎皮質ステロイド薬の投与も行います。

参考:大人のマイコプラズマ肺炎は症状が完治するまで出勤停止?!

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真菌性肺炎

非常にまれですが、真菌(カビ)が原因となる肺炎もあります。

何かの疾患でステロイドホルモン剤を服用していたり、免疫機能が低下している際に感染して肺炎を引き起こす場合があります。

 

原因となる真菌の種類によって症状や重症度が異なります。種類によっては軽症で、肺炎だと気づかないケースもあります。

全ての真菌が原因となるわけではなく、また肺炎になることは非常にまれですので、特別な予防はありません。治療は、抗真菌薬の投与を行います。

 

風邪をこじらせてしまった場合の肺炎

ただの風邪だと思って軽く見てたのに、気づいたら肺炎に悪化していたということもあります。この肺炎は人にうつりにくいといわれています。

上述のような肺炎は、突発的に発症しますが、風邪をこじらせて肺炎になった場合は徐々に肺炎の症状があらわれてきます。

 

このように肺炎に悪化してしまった場合は、鼻水やくしゃみなど通常の風邪の症状に加えて胸が痛くなったり、咳が止まらなくなったり、高熱が出たりすることがあります。

日ごろから風邪をひかないように、手洗い、うがいなどの予防を徹底することが大切です。特に空気が乾燥している冬場は気を付けましょう。

 

まとめ

肺炎と言っても種類は1つではありません。最も多いのは細菌性肺炎で、感染もしやすいです。

細菌性肺炎やウイルス性肺炎の予防策は風邪と同様で、手洗い・うがい・マスク着用が重要となります。

肺炎の症状は風邪の症状と区別ができない方も多いですが、咳や高熱が1週間以上長引く場合は医療機関を受診しましょう。

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