唇に白いできものができて痛い!考えられる6つの原因と治し方を解説
唇に白いできものができると気になりますよね。
痛みがあれば集中できませんし、それが水ぶくれだったら感染するのか心配です。そうなると人前に出るのもためらわれます。
唇のできものは早く治してストレスをなくしたいところです。そこで、唇に白いできものができて痛い原因や治し方をお伝えしていきます。
唇に白いできものができる原因
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスを発症すると、始めは赤く腫れます。その後、白い水ぶくれができます。水ぶくれが破れ、そこに触れるとウイルスに感染しますので注意が必要です。
口唇ヘルペスウイルスに感染すると体は免疫を作ります。しかし疲れやストレスなどで免疫機能が低下すると、神経節に一旦潜んでいたヘルペスウイルスが活動を始めます。
口唇ヘルペスはこうして繰り返し発症する特徴があります。
治療は早ければ早いほど軽症ですみます。発症する直前に唇に違和感を感じることが多いので、一度感染したことがある方は気付いて、早めの治療が可能です。
早めに発見できた場合は抗ウイルス剤の内服で軽症のうちに改善しますが、重症化すると点滴が必要となります。
口唇ヘルペスは他の人にうつってしまう可能性もあるので、以下の記事もしっかり読んでおきましょう。
参考:口唇ヘルペスがうつる確率と期間は?感染について徹底解説!
パピローマウイルス
唇の端に複数の白いできものができていたらパピローマウイルスによる感染かもしれません。
パピローマウイルスの場合、かゆみがないのが特徴です。良性のイボと言われており、幼児に多く発症します。
自然に治ることもありますが、まれに悪性腫瘍であることがあります。
良性であっても、伝染すると厄介です。早めに治療をした方がよいでしょう。治療は、液体窒素で患部を凍結する外科的治療が行われます。
口唇がん
パピローマウイルスだと思っていたら口唇がんによるシコリであったという場合もあります。
唇に癌ができるのは聞いたことがないかもしれませんが、稀に発症することがあります。
また、飲酒や喫煙などにより口唇ガンのリスクは高まると言われています。違和感を感じたら早めに医療機関で相談しましょう。
粉瘤
粉瘤は表皮にできた袋状のものに老廃物として排出されるべき垢が溜まってシコリとなったものです。
放置しても健康上の害はありませんが、シコリ部分で炎症を起こすと痛みが出ます。粉瘤は耳や脇の下などによくできますが、まれに唇にできることもあります。
自然になくなることはなく、垢が溜まってシコリは段々大きくなっていきます。中の垢は不要な老廃物ですので、臭いがキツく、唇にできた場合は苦痛に感じます。
中の垢を取り出したとしても、この袋を切除しないと再発してしまいます。
粉瘤はそのシコリの中央に「へそ」と呼ばれる黒い点になった入口がありますので分かりやすいです。
シコリが小さいうちに手術をすれば傷口も小さくてすみますので、大きくなる前に皮膚科で相談しましょう。
こちらで粉瘤の臭いについて詳しくお伝えしています。
口唇炎
口唇炎は唇や口の周りで皮膚炎や湿疹が起きてしまう病気です。口唇炎の場合は赤く腫れて痛みが生じるケースが多いですが、白っぽいできものができることもあります。
口唇炎になってしまう多くの原因は、化粧品やリップクリーム、洗顔剤などの刺激物が唇に接触することで炎症を引き起こしてしまうことです。
他にも、唇に紫外線が多く当たりすぎたり、栄養バランスの崩れが影響して口唇炎を引き起こすこともあります。
痛みがすることが多いので、唇に腫れのようなできものができたら、できるだけ早く治療を行っていくことが大切です。
ストレス・疲労
特に感染や病気ではなく、疲労やストレスなどにより唇が荒れてできものができている場合もあります。
唇は体の中でも体調不良によって症状がでやすい部分なので、ストレスなどで唇が荒れてたりしてしまうのです。
軽度の場合は、皮がめくれたり、カサカサしたりする程度ですが、悪化していくと痛みがしたり、できものができたり、唇が切れたりしてしまいます。
特徴的な症状でない場合は、まず食生活を改善し、規則正しい生活を心がけましょう。
唇にできた白いできものを治す方法
唇を清潔に保つ
まずは、唇を清潔に保つようにしましょう。唇が不清潔だと細菌やウイルスが繁殖しやすい環境となってしまい、炎症の悪化が起きてしまいます。
食事の後はしっかりと唇の周りを拭くなどして唇は常に清潔になっているように心がけるといいですね。
唇の乾燥を防ぐ
唇の皮膚は薄く、とても乾燥しやすい部分です。乾燥してしまうと、カサカサになってしまい思わぬ皮膚トラブルの引き金となってしまいます。
特に暖房を使用している冬場はとても乾燥しやすいので注意が必要です。唇がカサカサしているなと感じたら保湿性の高いリップクリームを塗るなどの対処を行っていくといいでしょう。
食事でビタミンB類を多く摂取する
特にビタミンB2やビタミンB6というビタミンを多く摂取できるように心がけていくといいでしょう。
これらのビタミンが欠乏すると、唇が荒れやすくなり皮膚トラブルの原因となります。
- ビタミンB2:レバー、うなぎ、納豆、牛乳
- ビタミンB6:まぐろ、かつお、にんにく、鶏肉
ビタミンB2、B6はそれぞれ上記のような食品に多く含まれています。このような食材を使った食事を心がけていくようにしましょう。
市販薬を使う
症状が軽い場合はドラッグストアなどで販売している市販薬を使うことで、できものの治療を行うこともできます。
できものができている原因にもよりますので、薬剤師などに相談してみるといいでしょう。
特にヘルペスが原因の場合は、抗ウイルス薬アシクロビルという成分が配合されている塗り薬が適切です。
病院へ行く
痛みが激しい場合、症状が長期間治らない場合、できものが大きい場合、などは病院を受診するようにしましょう。
唇の症状は何科を受診するのが適切なのか迷ってしまうかもしれませんが、基本的には皮膚科に行けば問題ありません。
ただ、ヘルペスの症状が疑われる場合などは内科でも大丈夫です。
唇にできものができないように予防しよう
唇に白いできものができると気になり、人前に出る場合は特に気をつかいます。
女性であればメイクができるかとか、メイクで悪化しないかなども気になるところです。痛みや臭いがあるとさらにストレスがたまりますね。
一番大切なのは、唇に白いできものができる前にしっかりと予防することです。上述した乾燥対策、清潔に保つなど基本的なことを行っていけばしっかりと予防することができます。
唇にできた白いできものは、規則正しい生活を心がけることで自然になくなることもありますが、治療をしないと治らない病気の可能性もあります。
気になる症状がある場合は早めに医療機関で相談しましょう。