胃がキリキリ痛いときはこの4つの原因をチェック!
急に胃がキリキリと痛むという経験はありませんか?胃の痛みにもいろいろなパターンがありますが、胃の炎症や病気だけとは限りません。
特に日頃のストレスや食生活には注意しなければなりません。
そこで今回は、キリキリとした胃の痛みの原因にはどんなものがあるのかを紹介していきます。思い当たる原因があるかもしれませんのでぜひご覧ください。
ストレスによる胃酸過多
胃がキリキリと痛む原因としてまず考えられるのは胃酸が胃の粘膜を荒らしてしまうことによる炎症です。
急激な緊張やストレスで胃酸が急激に分泌されると、一時的に胃の粘膜が炎症を起こし、急性胃炎を発症します。
短期的な緊張やストレスが原因であれば、すぐに胃酸の分泌は止まり、自身の治癒力で回復に向かいますので心配は不要です。
1日ぐらいは食事をとらず、冷たい飲み物も避けましょう。ぬるま湯などで水分補給をしましょう。
症状が少し落ち着いたらおかゆやうどんなど、消化しやすく刺激の少ないものから食べるようにするといいですね。
強いストレスが続いたり、食生活が大きく乱れたりして胃炎が慢性化してしまった場合は注意が必要です。
急性胃炎よりも強い痛みを感じたり、嘔吐や食欲不振などの症状も現れる慢性胃炎へと発展してしまうおそれがあるのです。
慢性胃炎へと移行してしまった場合、自然治癒力だけではなかなか改善しません。
医療機関で相談し、薬を服用しながら食事や生活リズムを改善していく必要があります。
慢性胃炎を放置すると胃潰瘍・胃がん・十二指腸潰瘍などへと発展する場合もあります。キリキリした胃の痛みが頻繁にある場合は、早めに治療を開始しましょう。
過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)
お腹がキリキリ痛むと言っても、それが胃なのか腸なのかは意外とわかりませんよね。胃が痛いと思っていても実はそれは腸かもしれません。
お腹がキリキリと痛む原因で非常に多いのは過敏性腸症候群です。これはキリキリとした痛みの他に下痢・便秘などの症状も現れます。
原因はストレスなどの心因性のもので、特効薬はありません。ストレスを少しでも軽減し、規則正しい生活を送ることが大切です。
痛みなどもストレスとなりますので、痛みが強い場合は痛みを抑える薬や整腸剤・抗うつ剤などの服用も必要となります。
胆のうの病気
胃の痛みが出る病気は胃の病気ばかりではありません。
- 食後1~2時間ほど経ってから胃の上の方がキリキリと痛い
- 背中や右肩にかけて痛みがある
などの症状がある場合は胆のうの病気である可能性があります。
胆のうの病気というと、胆のう炎・胆のうがん・胆のうポリープなどがあります。胆石が原因で発症することもあります。
放置していても問題ない場合もあり、様子をみることもありますが、手術が必要な場合もあります。検査をして状態を知る必要がありますので、早めに医療機関で相談しましょう。
胆のうに異常がある場合、右肩や背中にも痛みがあることが特徴的ですので、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
すい臓の病気
食後1~2時間後に胃がキリキリと痛み、背中や腰にも痛みがある場合、すい臓の病気の可能性もあります。すい臓は胃の裏側(背中側)にあり、胃の痛みと区別できないことが多いです。
すい臓の病気であれば、アルコールや油分の多い食事を摂った後に痛みが出ることが多いです。このような症状がある場合は早めに検査を行いましょう。
すい臓の病気というと、急性すい炎・慢性すい炎・すい臓がんなどがあります。すい臓がんは初期症状がほとんどないため、胃痛でわかることは非常にまれですが、早めに検査をしておきましょう。
急性すい炎は胆石やアルコールの過剰摂取が原因になることが多いです。激しい痛みを伴いますので、早めに治療を行いましょう。
慢性すい炎はアルコールの過剰摂取が原因であることが多く、すい臓の機能が低下します。
回復することはできないので、病気の進行を食い止めるという治療を行います。アルコールの摂取をやめ、食生活を改善させることから始めます。
慢性すい炎になった場合、これまでの食生活を改め、機能低下したすい臓に合わせた食生活に変えていく必要があります。
胃の痛みと背中の痛みは区別がしにくいので、ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください。
まとめ
胃がキリキリ痛いという症状があると、ストレスかなと思う方が多いですね。
急激な痛みがあってもすぐ回復する場合は問題ないことが多いですが、頻繁に痛む場合や、背中側にも痛みがある場合は放置せず、早めに医療機関で相談しましょう。
早めの治療で回復したり、進行を防ぐことができることもあります。
胃薬を飲むと一時的に痛みがなくなり、治ったと勘違いすることもありますが、痛みを抑えているだけで病気は治っていないこともあります。気になる場合は放置しないようにしましょう。