胃腸風邪かな?と感じたらチェックしてほしい5つの症状

お腹

腹痛や下痢、吐き気といった症状が表れたら胃腸風邪の可能性が疑われます。

このように胃腸風邪はお腹の症状が中心に表れますが、しっかりと自身の症状を自覚して、早期に対処を行っていくことが早く治すためのポイントとなります。

そこで、ここでは胃腸風邪の症状や感染経路について分かりやすくお伝えしていきます。

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ウイルス性と細菌性の胃腸風邪

足に手を当てている人

胃腸風邪とは医学的には感染性胃腸炎と呼ばれていて、胃にウイルスや細菌が感染し炎症を起こしてしまう病気です。

特に、ウイルスの感染で発症した胃腸炎をウイルス性胃腸炎、細菌が感染すると細菌性胃腸炎と区別されています。

 

ウイルス性胃腸炎は冬場に流行しやすく、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどが原因で発症します。

一方、細菌性胃腸炎は夏場に流行しやすく、サルモネラ菌や腸炎ビブリオなどの食中毒によって起こるケースが多いです。

 

このように一言に「胃腸風邪」と呼ばれていても、細菌性のものとウイルス性のものが存在し、さらに感染病原体の種類も多数存在するのです。

ただ、表れる症状はどれもかなり似ているのですべて合わせて「胃腸風邪」と呼ぶことが多くなっています。

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胃腸風邪の5つの症状

腹痛

症状の程度に関わらず、胃腸風邪が発症したらまず表れるのが腹痛です。胃腸風邪は胃に細菌やウイルスが感染し、粘膜で炎症を起こしてしまいます。

この炎症によりお腹が痛くなってしまうのです。腹痛は胃腸風邪が完治するまでの1週間近く続くことも多く、一番辛い症状となります。

 

お腹が痛いときはできるだけ活動を控え安静にし、お腹を冷やさないようにすることが大切です。

冷たい飲み物を口にするのを控えたり、衣類でお腹を温めておくような対処を行っていきましょう。

 

下痢

下痢も胃腸風邪の代表的な症状となります。胃腸風邪の下痢は水分を多く含んでいることが特徴です。

胃腸に侵入した細菌やウイルスを外に出すために体が反応して下痢が起こるのです。

 

下痢が多いと同時に体の水分も大量に排泄してしまうので、脱水症状にならないように対策することが大切です。

体内の水分が少なくなると、血液がドロドロになってしまい必要な栄養や酸素を体の部位に送り届けることができず、風邪の治りも遅くなってしまうのです。

 

電解質(ミネラル分)も一緒に補給できるようにスポーツドリンクや経口補水液で水分補給するように心がけましょう。

参考:水下痢を劇的に治める対処法!食事の改善がポイント!

 

吐き気・嘔吐

寝る

胃腸風邪の初期は胃腸の不快感や気持ち悪さから生じることが多く、その後に急な吐き気や嘔吐を催すことがあります。

この吐き気の症状も下痢と同様に、胃腸内に侵入してきた病原体を外に出すために起こるのです。

 

吐き気が表れたら、無理して我慢するよりも吐いてしまった方が楽になることが多いです。

ただし、嘔吐物から他の人に二次感染させてしまうことも多いので注意しなければなりません。このような感染については次の章で詳しくお伝えしていきます。

参考:大丈夫ですか?風邪による吐き気の原因と対処法

 

食欲不振

胃腸風邪は普通の風邪よりもお腹を中心に症状が表れるので食欲がなくなってしまいます。

ただし、食事により栄養をしっかり摂取しないと細菌やウイルスを退治するためのパワーを得ることができません。

食欲がないときに普段の食事を取ることは難しいので、まずはフルーツなど食べやすい食べ物から口にしていくことをおすすめします。

 

特にエネルギー補給できるバナナや消化の良いりんごが胃腸風邪にはおすすめです。

逆に酸味の強いオレンジなどの柑橘系の果物は、お腹の調子を悪くしてしまう恐れがあるのでおすすめできません。

 

風邪のときに効果的なフルーツは以下の記事でさらに詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください。

参考:風邪に効く果物一覧!5種類の厳選おすすめフルーツを紹介

 

発熱

胃腸風邪では、お腹の症状が表れるだけでなく熱が出ることもあります。発熱は体内に侵入した病原体を退治するために起こる体の免疫反応です。

胃腸風邪の場合は38℃以上の高熱が出ることは少ないので、安静にしていれば発熱は自然と治ることが多いです。

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胃腸風邪は他の人にうつる

胃腸風邪は何らかの感染経路で、体内に細菌やウイルスが侵入してしまうことにより発症します。

特にノロウイルスなどの感染力が強いウイルスは人から人へ感染することが多いので、注意しなければなりません。

 

感染経路

胃腸風邪の原因となる病原体は主に、食べ物から、あるいは他の人からの感染により起こります。

食べ物からの感染経路の場合は、いわゆる食中毒によって肉類や魚類、卵などから細菌が侵入してくるケースが多いです。

あるいは、牡蠣などの二枚貝からノロウイルスが侵入してくることもあります。

 

また、感染力が強い病原体は人から人へとうつることも多いです。

例えば、感染者の咳やくしゃみなどによってウイルスが空気中に散布され、それを他の人が呼吸により体内に取り込んでしまうケースが考えられます。

また、嘔吐物からの感染は特に感染力が高いので注意しなければなりません。

 

潜伏期間

寝る

食べ物から、あるいは人から感染したときはすぐに腹痛などの症状が表れるのではなく、一定の潜伏期間を終えてから症状が表れます。

潜伏期間中は、体内に細菌やウイルスは侵入しているけれどもまだ体に自覚症状が表れて以内期間なのです。

 

この潜伏期間は感染病原体の種類によって異なりますが、一般的に1日〜3日間程度であることが多いです。

代表的な病原体では、ノロウイルスは1〜2日間、アデノウイルスは5日〜7日間と長く、サルモネラ菌は8時間〜2日間とされています。

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