鎖骨の下が痛い!考えられる5つの原因とは?
鎖骨の下の痛みで悩んでいる方はいませんか?鎖骨の下には何があるのかなと疑問に思い不安を感じるのではないでしょうか。
鎖骨の痛みは意外なことが原因となっていることがあります。今回は鎖骨の下が痛い原因を5つご紹介します。
最近、痛みに悩まされている方はぜひご覧ください。
肩こり
肩こりで頭痛がしたり背中まで痛いという経験をされた方は多いと思います。しかし、肩こりで鎖骨が痛いというのは意外と気づかない方も多いでしょう。
肩の筋肉は鎖骨とつながっており、肩こりが原因で鎖骨の辺りに痛みを感じることもあるのです。
肩こりは血流障害による痛みですので血流を良くすることで痛みが解消する可能性があります。
日頃から肩こりで悩んでいる方は肩こりが原因で鎖骨に痛みを感じている可能性があります。
普段の肩こりが楽になる方法を試してみましょう。肩こりを解消するストレッチや体全体を温めるといった方法が効果的です。
胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)
鎖骨の下にある腕神経叢(わんしんけいそう)という末梢神経の束になった部分が圧迫されることで、手の指や腕にしびれが出たり、肩や鎖骨・肩甲骨などに痛みが生じます。
胸郭出口症候群は鎖骨周辺で神経や血管を圧迫されて支障が出る症状全般のことをいいますので、その原因は様々です。
どのような姿勢の時に痛みが出るか、何をしている時にしびれるかなどを把握し、詳細を調べてもらう必要があります。
早めに整形外科を受診し、まずは症状が悪化しないように、消炎鎮痛剤を服用し、原因をつきとめましょう。それにより次の治療へとつながります。
頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア
首の骨(頚椎)が変形して神経に刺激を与えて痛みを生じる病気です。首の神経を刺激していますが、鎖骨に痛みを感じることもあります。
加齢や外傷により発症することもありますが、日常生活での姿勢の悪さが原因となっている場合がありますので、思い当たる方は改善してみましょう。
痛みが強い場合は無理なストレッチなどはせず、痛みが引いてからマッサージやストレッチを行いましょう。
間違ったストレッチなどで悪化する恐れもありますので、整形外科や鍼灸院などで相談するとよいですね。
気胸(ききょう)
肺は2つの胸膜で覆われています。この胸膜と胸膜の間を胸膜腔といいます。気胸は、この胸膜腔に空気が溜まってしまい肺がしぼむ病気です。
医療系のドラマでよく胸の痛みを訴える患者にストロー状の管をブスッとさして楽にしてあげるという怖い処置をするシーンがあります。
これは気胸で胸膜腔にたまった空気を外へ出す処置をしているわけです。
気胸の症状は息苦しさが代表的ですが、初期症状としては胸の痛みや鎖骨の痛みを感じることもあります。
気胸は事故などの物理的な要因で生じる外傷性気胸や、病院で検査をする際に針を誤って刺したことで生じる医療性気胸などもありますが、元々体に持っている小さな袋が破裂して生じる自然気胸が多いです。
自然気胸は両側の肺で生じることは少ないので、自然治癒を待つ方法が一般的です。
しかし自然に回復しない場合は管を入れて胸腔の空気を抜く、胸腔ドレナージという処置を行います。それでも改善が見られない場合は手術を行うことになります。
心臓神経症
一見、心臓疾患かと心配されるかもしれませんが、これは精神の病です。
心臓病の症状があるにもかかわらず心臓に疾患がない状態で、鎖骨に痛みを感じることもあります。
鎖骨の痛みの他、動悸・息切れ・呼吸困難などの症状が現れることもあります。
過労・ストレスなどが原因となり発症します。しっかりと検査を行い、心臓疾患ではないことを理解しましょう。
検査をした後も不安が残る場合は心療内科で相談しましょう。
まとめ
鎖骨の下の痛みの原因は、痛みのある鎖骨周辺の疾患ばかりではありません。日常生活の工夫で改善するものもあれば精神的な病もあります。
鎖骨の痛みの他に気になる症状はないか、どのような状況で痛みを感じるかなどを自身でまとめてみましょう。
自身の症状を十分に把握した上で整形外科や内科で相談すると診断がスムーズになります。