食べ過ぎて下痢になってしまったときの効果的な対処法
しっかり食べてしっかり運動することが健康を維持するのには大切です。食欲があるのは良いのですが、おいしいものを目の前にするとついつい食べ過ぎてしまうという方は多いですよね。
また、付き合いで仕方なく参加した食事会などで断れずに食べ過ぎるということもありますね。
食べ過ぎた後、下痢や吐き気に襲われることはよくあります。このような場合、後悔しても元には戻りません。
今回は食べ過ぎて下痢になってしまったときの対処法についてお伝えしていきます。知っておくと早く対応できますので、ぜひ最後までご覧ください。
食べ過ぎで下痢になる原因
下痢になる原因は大きく2つに分かれます。1つは胃腸のぜん動運動が活発になり、腸内で水分が十分吸収されず、便に水分が多くなるためです。
胃腸のぜん動運動というのは食べたものを次の器官へ送るための運動をいいます。このぜん動運動を支配しているのは自律神経です。
暴飲暴食・辛いものを食べる・アルコールの過剰摂取・過労やストレスなど、様々な原因により自律神経のバランスが崩れてしまうと、ぜん動運動の調整ができなくなってしまうのです。
もう1つの原因は、冷たいものを大量に飲んだことで胃腸が冷えてしまい、消化機能が低下するためです。
消化機能が低下している時に暴飲暴食すると、消化できずに胃腸に長く留まるため下痢や吐き気が生じるのです。
その他、食べ過ぎだけではなく夜食を食べたり、常に間食をするといった食生活の乱れでも胃腸に負担をかけてしまい下痢や吐き気といった症状が現れますので注意しましょう。
心当たりのある方は、メリハリのある食生活を心がけ胃腸を休める時間を作るようにしましょう。
対処法
食べ過ぎた時は「しばらく休めば大丈夫」と安易に考えていてはいけません。食べ過ぎて下痢になった時、最も注意しなくてはいけないのが脱水症状です。
腸で吸収するべき水分が便と一緒に排出されているわけなので、その分しっかりと水分補給する必要があります。
水分は、体に吸収されやすいように少しずつゆっくり摂取しましょう。冷たい飲み物は吸収されにくいので常温または温かい飲み物にしましょう。
参考:脱水症状の頭痛、めまい、しびれ、吐き気、下痢の対処法は?
食べ過ぎて下痢を起こした場合は胃腸に大きな負担がかかっている状態です。下痢症状が落ち着くまでは絶食し、胃腸を休めてやるようにしましょう。
症状が落ち着いて食事を摂る場合は、お粥やうどんなどの消化の良いものにし、少量ずつ摂るようにするといいですね。
自律神経のバランスを崩している時は無理な運動はせず、楽な体勢で休みましょう。体を横にする場合は右を下にする方が消化を助けてくれます。これは胃が左から右へカーブしているためです。
そして体を冷やすと消化機能が改善しにくくなりますので、お腹をあたためながら休みましょう。
予防法
食べ過ぎは自分の意志が弱いと思っている方も多いでしょう。しかし、食べ過ぎる原因はストレスにあることが多々あります。
誰もが、学校や職場、家事育児での悩みなどなど、様々な悩みがありストレスを抱えているものです。
強いストレスを抱えていると自律神経のバランスを崩し、様々な症状が現れるようになります。食べ過ぎるのも症状の1つです。
ストレスを抱えて暴飲暴食し、自己嫌悪に陥るという方は意外に多いものの、本人が気づいていない場合も多いのです。家族や友人など、周囲の方が気づいてあげられると良いですね。
ぜひ自分なりのストレス発散法を見つけて、定期的にストレスを解消できるように努力していきましょう。
まとめ
食べ過ぎによる下痢は多くの方が経験したことのある症状でしょう。食べ過ぎてしまったことは仕方がありませんので、少しでも早く改善させるようにしましょう。
まずは胃腸の機能を回復させるため摂食をせず胃腸を休めてやりましょう。この時、脱水症状に気をつけておきましょう。
適度な水分を補給するためには、体が吸収しやすい常温かあたたかい飲み物が良いですね。そしてお腹をあたたかくして休みましょう。
できれば食べ過ぎないようにしたいところですが、つい食べ過ぎて下痢になってしまうという方はぜひ覚えておいて下さい。