誤解してない?蓄膿症になる2つの原因!
蓄膿症は誰もが一度は聞いたことがある病気ではないでしょうか。しかし、具体的にどのような病気なのか、原因は何かなどは知らない方が多いでしょう。
何となく鼻炎だなと思っていても、蓄膿症だとは思っていない方も多いです。自分の症状をまとめてみると蓄膿症かも…と気づく方もいるかもしれません。
そこで、今回は蓄膿症になる原因についてお伝えしていきます。ぜひご覧下さい。
蓄膿症とは?
蓄膿症は鼻の病気とはわかっていても、具体的にはどのような病気なのかご存知ない方も多いと思います。
鼻の中には4対の副鼻腔(ふくびくう)というところがあります。この副鼻腔の役割は解明されていませんが、炎症を起こすことで様々な症状が出ます。これを副鼻腔炎といいます。
風邪や花粉症などで鼻水・鼻づまり・頭痛といった症状が現れ困った経験はありますよね。これは急性副鼻腔炎になった状態です。
この症状が3ヶ月以上続いているとしたら、それは慢性副鼻腔炎、つまり蓄膿症になってしまった状態なのです。
急性副鼻腔炎の場合、鼻水・鼻づまり・頭痛・鼻の痛みなどの症状があります。蓄膿症になった場合もほぼ同様の症状が慢性化しているわけですが、鼻の痛みはないことが多いです。
蓄膿症の原因
蓄膿症は副鼻腔炎が慢性化した状態ですが、その副鼻腔炎はどのような原因で発症するのでしょうか。
急性副鼻腔炎の原因となるのは、風邪や花粉症・虫歯・外傷による鼻の変形などが考えられます。これらをきっかけに急性副鼻腔炎になる方が多いです。
しかし、この症状は元の病気が治ることでなくなるものです。3ヶ月以上も続く方は少ないでしょう。ではどのような方が蓄膿症へと移行するのでしょうか。
蓄膿症になる方は「遺伝的」に膿がたまりやすい鼻の形をしている場合が多いです。
何らかのきっかけで急性副鼻腔炎を発症した場合にたまった膿が排出されずに残ってしまい、副鼻腔の炎症が悪化して慢性化していると言えます。
遺伝ではなく、「外傷」により鼻が副鼻腔に膿がたまりやすい形になった場合にも蓄膿症になりやすいです。
いずれにしても早く耳鼻科で相談して膿を排出させてやることが肝心です。膿がいつまでもたまったままで過ごすと炎症が改善されにくくなってしまいます。
免疫力が低下している方は副鼻腔に限らず炎症が治りにくい状態になります。食生活のバランスが悪い方や乳幼児・高齢者の方は免疫力を高めるような食生活を心がけましょう。
蓄膿症の自分でできる治し方についてはこちらで詳しくお伝えしているので、ぜひ参考にしてください!
まとめ
蓄膿症は急性副鼻腔炎が慢性化した状態をいいます。急性副鼻腔炎になる原因は様々ですが、この症状が長引くのは鼻の形に影響されます。
生まれつき副鼻腔に膿がたまって排出されにくい形の鼻をしている場合は、放置しているとどんどん膿がたまって蓄膿症になってしまいます。
また、それまで副鼻腔炎で悩んだ経験がなくても、外傷などで鼻の形が変わってしまった場合は蓄膿症になりやすくなっている可能性があります。
痛みがなく、病院へ行くのが面倒に感じるかもしれませんが、蓄膿症で嗅覚が衰えてしまうと日常生活でも何かと不便なことが出てきます。
そして、鼻呼吸ができず口呼吸ばかりで過ごしていると、喉を痛めやすい・表情にしまりがないなど、いろいろな場面で支障が出てきます。
風邪や花粉症だと思っていても、その症状が長引いている場合は早めに耳鼻科で相談しましょう。早めに膿を排出させてやることで蓄膿症へと移行せずにすむ場合があります。