手のひらの皮がむける3つの原因!主婦が気をつけるべき病気とは?
手は人にとても見られる部位であり、手のひらの皮がむけていると相手に不快な印象を与えてしまう可能性があります。
また、手のひらは物を持つときなどよく使う体の部位なので日常生活にも悪影響を及ぼしてしまいます。
特に皮がむける他にも、かゆみや湿疹などの症状があらわれる場合は皮膚病も疑われるのでしっかりとチェックする必要があります。
そこで、ここでは手のひらの皮がむける原因についてお伝えしていきます。
手のひらの皮がむける原因
乾燥
手のひらの皮がむける原因で多いのが乾燥によるものです。
乾燥による肌荒れは冬場など乾燥している時期にしか起こらないと思っている方も多いですが、肌質によっては1年を通していつでも起こってしまいます。
肌が乾燥してしまうと皮膚表面のバリア機能や柔軟性が低下し、肌が荒れてしまい皮がめくれてしまうのです。
手のひらが乾燥してしまう原因は以下のことがあげられます。
- 食器洗剤やハンドソープによって手のひらに必要な皮脂を洗い流してしまう
- バランスの悪い食生活(特にビタミン類の欠乏)
- エアコンの使いすぎ
- 睡眠不足
このようにさまざまなことが乾燥の原因となって、手のひらの皮むけにつながってしまうのです。
特に肌が弱い方は、洗浄力の強いハンドソープや刺激の強い化粧品を手のひらにつけることは控えるようにしましょう。
手のひらが乾燥していると感じる場合は、できるだけ刺激が弱く自分の肌にあったハンドクリームなどをつけて保湿する習慣をつけるといいでしょう。
汗による肌荒れ
乾燥とは反対に、汗によって手のひらが湿っている状態が長時間続くことも皮がむけてしまう原因につながります。
お風呂に入っていて指の腹がシワシワになってしまった経験があると思います。これと同様の理由で、手のひらで汗をかきすぎると皮膚に水分が浸透しすぎてしまい、ふやけてしまいます。
すると、皮がポロポロとむけやすくなってしまうのです。
特に手のひらに汗をかきやすい人はハンカチなどで汗を拭いたり、手を頻繁に洗うような対策が必要です。
精神的ストレス
精神的ストレスによっても手のひらの皮がむけてしまうことがあります。これには自律神経という私たちの体のさまざまな生理機能をコントロールしている神経が関係しています。
精神的ストレスを受けるとこの自律神経が乱れてしまい、手の先の末梢神経に十分な血液が送られなくなってしまうことがあります。
血液が送られないと、十分な栄養や酸素が手のひらに行き渡らず皮膚が荒れてしまい自然と皮がむけてしまうのです。
これは特に精神的ストレスの感受性の強い人、手が荒れやすい人、睡眠や運動が十分ではない人に起こりやすいです。
手のひらの皮がむける4つの病気
手のひらの皮がむけてしまうのは何かの皮膚病が影響していることも考えられます。手のひらは刺激を受けやすく、汗をかきやすいためさまざまな皮膚トラブルをまねきやすいのです。
そこでここでは代表的な4つの病気についてお伝えしていきます。
手湿疹(主婦湿疹)
手湿疹とは手のみにぶつぶつした湿疹や水ぶくれの症状があらわれる病気です。特に20〜30代の主婦の方に発症しやすいことから主婦湿疹とも言われています。
この手湿疹の初期症状で手のひらの皮がめくれてくることがあるのです。
手湿疹になってしまう原因は以下のようなことがあげられます。
- 食器洗いや洗濯などで洗剤が手にたくさんついてしまう
- 洗浄力の強い洗剤を使っている
- 大量のシャンプーで髪を洗う
手を洗剤などで洗いすぎると、汚れだけでなく皮脂や角質も落としてしまいます。
これにより、皮膚を保護するバリア機能が低下してしまい、手のひらが刺激に対して弱くなってしまいます。すると、湿疹やかぶれができやすくなってしまうのです。
手のひらの皮がむけることは湿疹やかぶれの前兆であることも多いの注意しなければなりません。
水仕事のときはゴム手袋を使用したり、ハンドクリームでしっかりと手を保湿することが大切です。
手水虫(手白癬)
水虫は足にしかできないイメージがありますが、実は手に白癬菌(水虫の原因菌)が感染すると手水虫になってしまいます。
手水虫になると手のひらの皮がむけたり、湿疹やかゆみの症状があらわれます。
手水虫になってしまうときは多くの場合、足の水虫からの感染により起こります。自分が足水虫を発症している場合は、爪を切るときや入浴時に足を触ることで感染してしまいます。
また、他人の白癬菌が足拭きマットなどについていて、それを触ってしまうことでも感染してしまう可能性があるのです。
なのでいろいろなところに触る子供に発症しやすい病気ともいえます。
足に比べて手が水虫になってしまうことは少ないですが、皮膚が敏感な方などは発症することもあるので気をつけるようにしましょう。
参考:手のひらがカサカサ肌になる原因は手水虫かも!5つの治し方を紹介!
アレルギー接触性皮膚炎
アレルギーを引き起こすアレルゲン(アレルギーの原因物質)を繰り返し手で触ってしまうことでアレルギー接触性皮膚炎を発症してしまいます。
手のひらの皮がむけたり、赤いぶつぶつができたりと皮膚の炎症が起きてしまうのです。
アレルゲンは体質によって異なります。金属やシャンプーなどに含まれる化学物質、動物の毛などがアレルゲンになりやすいとされています。
汗疱性湿疹
汗疱性湿疹とは手のひらなど汗をかきやすい部位で発症する皮膚の病気です。症状は水虫と似ていて、皮がむけたり、1mmほどの小さな赤い水ぶくれがポツポツとできたりします。
ただ、水虫とは違い菌の感染が原因ではありません。自身の汗が原因となって発症してしまう病気なのです。
しっかりと手のケアを行うことが大切
手のひらの皮がむけてしまうさまざまな原因や病気についてお伝えしました。多くの場合、皮膚が乾燥していたり、汗などで不衛生になってしまっていることが原因となって起こります。
なので、手が乾燥していると感じる場合はハンドクリームやオイルでしっかりと保湿することが大切です。
また、手のひらはとても汗をかきやすい部位なので汗をかいたら、ハンカチなどでしっかりと汗をぬぐい手洗いをするようにしましょう。
特に、食器洗いなどの水仕事をよくする方は皮膚が荒れやすいのでしっかりとケアを行うようにしましょう。