太ももが痛い原因とは?外側と内側のそれぞれの痛みを解説!
太ももが痛い時は歩行が困難になりますので日常生活に支障が出ますね。そして、座っていても痛いとなると大きなストレスにもなります。
一言で太ももが痛いと言っても、その痛み方や痛む場所によって原因は様々です。
今回は太ももの痛みの原因について解説しています。自身の痛み方や痛む場所をよく考えながら最後までご覧下さい。
太ももの外側が痛い原因
大腿外側皮神経痛(だいたいがいそくひしんけいつう)
大腿外側皮神経は、太ももの中央から外側にかけての皮膚の知覚を支配している神経です。外からの圧迫などが原因となることがほとんどです。
肥満・妊娠などによる、ベルトや下着・コルセットなどの締めすぎが原因となります。心当たりのある方は締めつけをやめて様子を見ましょう。
大腿神経痛(だいたいしんけいつう)
大腿神経痛は太ももの前面から外側にかけて痛みやしびれが現れます。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの腰の病気が原因となることがほとんどです。
原因となっている病気の治療と同時に、痛みを和らげる対症療法が必要となります。
まずは消炎鎮痛剤・筋緊張弛緩剤などで痛みを和らげます。痛みが強い場合は神経ブロック注射をすることもあります。
坐骨神経痛
腰から下肢にかけて通っている坐骨神経による痛みを坐骨神経痛といいます。痛みが出る場所は様々ですが、太ももの裏から外側にかけて痛みやしびれが現れることもあります。
腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・変形性腰痛症・変形性股関節症など様々な原因が考えられます。
原因を突き止めることが大切ですが、まずは対症療法として消炎鎮痛剤・筋緊張弛緩剤などで痛みを和らげます。痛みが強い場合は神経ブロック注射をすることもあります。
運動や温熱療法などの理学療法、コルセットなどを用いる装具療法などもあります。坐骨神経痛はすぐに治るものではありません。医師と相談しながら今気強く治療を進めていきましょう。
太ももの内側が痛い原因
股関節内転筋群炎症(こかんせつないてんきんぐんえんしょう)
股関節部分には、足を閉じるための内転筋群と呼ばれる筋肉が集まっています。この内転筋群が炎症を起こすと、太ももの内側に痛みを感じます。
内転筋群の炎症は、O脚・X脚などの体の歪みや関節リウマチなどの病気が原因となります。
筋肉の炎症が痛みの原因ですので、まずは負荷をかけないように安静にしましょう。そして、炎症を抑えるために冷やすことが大切です。
原因をつきとめて治療し、再発しないようにしたいですね。
閉鎖神経痛
股関節内転筋を支配する神経を閉鎖神経といいます。この閉鎖神経が何らかの原因で圧迫されるなどの刺激を受けると、太ももの内側に痛みやしびれを感じます。
特に、内股に力を入れた時に強い痛みやしびれを感じるのが特徴です。
加齢などによる筋力の衰えや姿勢の悪さからくる体の歪みが原因となっています。まずは痛みが和らぐまでは安静に過ごしましょう。
一時的に症状が改善しても、それまでと同じ生活をしていると再発しやすくなります。適度な運動で筋力をつけ、普段から姿勢に気をつけるようにしましょう。
その他の場合の原因
筋肉痛
普段あまり運動をしていない人が運動をすると筋肉が疲労して筋肉痛となります。
2~3日で痛みは改善しますが、それでも痛みが改善しない場合や増す場合は整形外科を受診しましょう。
筋肉痛の解消法についてはぜひこちらをご覧ください。
肉離れ
急な運動などで筋肉が収縮して筋組織の一部が損傷した状態をいいます。安静にして患部を冷やしましょう。3~4日で痛みが引いてきたら患部を温めましょう。
肉離れに関してはぜひこちらも参考にしてください!
妊娠
妊娠中は、体が出産に向けてあらゆる変化をします。骨盤が緩むのも大きな変化の1つです。
骨盤が緩む時、骨盤で歪みが生じる場合があります。骨盤が歪むと周囲の神経を圧迫しますので、太ももなどの下半身に痛みが出ることがあります。
妊娠中は腰に負担のかからないように適度な運動をして過ごしましょう。出産後、骨盤は半年ほどかけて徐々に元の状態に戻ろうとします。
この時期にしっかり歪みを治すストレッチや体操を取り入れることで太ももの痛みも改善されるでしょう。
まとめ
一言で太ももの痛みと言っても、痛む場所や痛み方によって原因は様々です。まずは痛みが出る前の状況や痛む場所・痛み方などをよく把握しましょう。
痛みがあるのに無理に動かすと悪化することがありますので、まずは安静にして様子を見ましょう。そして、痛みが続く場合や増す場合は早めに整形外科で相談しましょう。