足の親指の付け根が痛い!男性の10倍の女性が悩む外反母趾が原因?

足

ふと歩いているときに足の親指の付け根に痛みを感じる、あるいは何もしていなくても痛みを感じるときはさまざまな原因や病気が影響していると考えられます。

足の親指の付け根は歩行するときに必ず床と接触する部分なので、とても辛いですよね。

そこで、ここでは足の親指の付け根が痛いときの原因や対処法についてお伝えしていきます。

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足の親指の付け根が痛い原因

外反母趾

足の裏

足の親指の付け根に痛みを感じる場合で最も代表的な原因が外反母趾による痛みです。

外反母趾とは、何らかの原因で足の骨格構造が崩れることで親指の付け根の関節が外側にずれてしまうことです。

つまり、外反母趾になると足の親指の先は人差し指の方に向かい、付け根は足の外側に向かうように「くの字」型に変形していってしまうのです。

 

このように変形していく過程で、付け根の関節で炎症を起こしてしまうことで痛みが生じるのです。ただし、外反母趾では親指の変形が目に見えて分かる前に痛みが出てくる点に注意しなければなりません。

親指の付け根に痛みを感じてから1〜3ヶ月後に親指の外側が出っ張ってくるように変形が見られるのです。

なので、自分の親指は変形していないから大丈夫と安心するのではなく、親指の付け根に痛みを感じたらしっかりと原因をチェックしていくことが大切です。

 

外反母趾は足の筋力不足によって骨格構造が崩れてしまうことにより起こります。よって、男性よりも筋力が弱い女性の方が統計上、約10倍も起こりやすくなっています。

また、ヒールをよく履く方、足の指が比較的長い方は特に外反母趾になりやすいので注意しなければなりません。

外反母趾の詳しい対処法については後述していきます。

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種子骨炎

種子骨は小さな骨で体のさまざまな場所にありますが、足の付け根にも存在します。この種子骨が外部からの刺激によって傷ついてしまうことを種子骨炎といいます。

種子骨炎になってしまう原因は以下のようなことがあげられます。

  • ヒールで長時間の立ち仕事をしている
  • ランニングやスポーツで繰り返しつま先から着地している
  • サイズの合っていない靴を履いている

 

このようなことが原因で母趾球(親指の付け根の足の裏側)にある種子骨の周りに負荷がかかり、炎症を起こしてしまうのです。

つまり、足のつま先側に負担のかかる行動が繰り返されていると種子骨炎による痛みである疑いが持たれます。

 

痛風

階段をのぼる足元

痛風によっても足の親指の付け根あたりに痛みが生じます。痛風とは、血中の尿酸が結晶化し、関節内に尿酸塩結晶としてあらわれることによって起こる関節炎です。

このように痛風は親指の付け根の関節だけに症状があらわれるわけではありませんが、痛風の全体の約7割以上は親指の付け根が赤く腫れて痛みが生じるという症状があらわれるといわれているのです。

 

つまり、痛風を発症すると親指の付け根に突然激痛がするケースが多いのです。

痛風が親指の付け根で起こりやすい理由としては、運動量が多く尿酸が結晶化しやすく、かつ心臓から遠いため血行不良になり冷えやすいということがあげられます。

 

痛風になってしまう主な原因は以下の通りです。

  • 過度な飲酒
  • ストレス
  • 肥満
  • 激しい運動

特に、アルコールの過剰摂取、肥満を招くような食生活には注意しなければなりません。

また、痛風の場合は足の指自体にも痛みが生じることが多いです。

参考:足の指が痛い!考えられる3つの病気とは?

 

浅腓骨神経麻痺(せんひこつしんけいまひ)

浅腓骨神経麻痺とは、足が長時間圧迫されることで親指の付け根あたりにしびれや痛みが生じることをいいます。

サンダルのひもやヒールの高さによって親指の付け根あたりが圧迫されて、しびれや痛みを感じるのが特徴的です。

この症状は足の甲側で生じるので、痛みだけでなく足の甲側にしびれを感じる場合は浅腓骨神経麻痺ではないか疑ってみましょう。

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症状別に疑いのある病気を探ろう

骨が痛い場合

外反母趾や種子骨炎、痛風であることが疑われます。ただ骨が痛いといってもそれぞれの痛み方には違いがあるので、各々の症状をチェックしておくことが大切です。

  • 外反母趾:足の付根全体や外側に痛みを感じる
  • 種子骨炎:母趾球(親指の付け根の足裏側)に主に痛みを感じる
  • 痛風:突然の激痛。歩いたりしていなくても痛みを感じる

 

歩くと痛い場合

外反母趾や種子骨炎であることが疑われます。特に外反母趾によって親指が変形して外側に出ている場合は、靴と擦れて痛みが生じていることもあります。

 

腫れがある場合

ふくらはぎ

真っ赤に腫れ上がったり、激痛がある場合は痛風が原因であると考えられます。

また、正確には腫れではありませんが、外反母趾による親指の変形が腫れに見えているケースも考えられます。

 

痛みとともにしびれがある場合

しびれがある場合は、浅腓骨神経麻痺あるいは椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などの可能性が考えられます。

浅腓骨神経麻痺の場合は、足の親指の付け根の甲側にあらわれます。また、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の場合は、足の親指以外にもしびれがあらわれるケースが多いです。

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足の親指の付け根が痛いときの治し方・対処法

足指の体操

足指の軽い運動は特に外反母趾に効果的です。足指を体操するように軽く運動すると足の筋力を増やしたり、曲がってしまった親指の関節を柔らかくすることができるのです。

具体的には、足の指でじゃんけんをするように、「グー」「チョキ」「パー」の形を作っていく運動が効果的です。このような体操を10回ほど繰り返していきましょう。

 

インソールを敷く

歩行時の刺激を防いだり、足のアーチ骨格を矯正するために靴の中にインソールを敷くこともおすすめです。

 

テーピングをする

テーピングやサポーターを患部につけることで、関節を固定し刺激を最低限にすることができます。また、外反母趾の矯正にも効果的です。

テーピングの巻き方についてはこちらの動画がとても分かりやすいのでぜひご覧ください。

 

歩き方に気をつける

不自然な悪い歩き方をしていると親指の付け根あたりを痛めやすくなってしまいます。

具体的には、着地のときにつま先から着地するような歩き方だと親指の付け根にかなりの負担がかかってしまうので矯正する必要があります。

 

正しい歩き方としては、着地のときにしっかりとかかとで着地し、つま先は上を向いて反るようにしましょう。

このように正しい歩き方をすることは、痛み出してからの対処だけではなく普段からだの予防としても実践することができます。

 

整形外科を受診する

痛みが激しかったり、痛みが長期間続く場合は整形外科に受診するようにしましょう。

特に親指の付け根が痛む場合は、歩くときにどうしても刺激してしまう部位なので放置しておくと悪化してしまう可能性が高いです。

今までにない不自然な痛みを感じたら病院で診てもらうようにしましょう。

 

足の付根の痛みを防ぐために日頃から気をつけるべきこと

足の付根の痛みは主に足のつま先側に負荷をかけ続けてしまうことや食生活やアルコール、ストレスなどによる痛風が原因となります。

特に女性の場合は男性よりも10倍も外反母趾になりやすいので注意しなければなりません。つま先に負担をかけるようなヒールの高い靴を控えたりすることも必要になってくるでしょう。

また、ビール、レバー、エビ、イワシなどに多く含まれるプリン体は尿酸値の上昇に寄与し痛風になりやすくなってしまうので気をつけましょう。

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