背骨がボキボキ鳴る原因と治し方!鳴らしすぎには要注意!
ずっと同じ姿勢でパソコンなどをしていたとき、体をひねったら背骨がボキボキと鳴ったという経験をしたことがある方は多いはずです。
中には背骨をボキボキ鳴らすことが癖になってしまっている方もいるようです。ただ解放感のあまり音を鳴らしすぎてしまうことは思わぬケガを引き起こしてしまう恐れがあります。
そこで今回は背骨がボキボキ鳴ってしまう原因や治し方についてお伝えしていきたいと思います。
背骨がボキボキ鳴る原因
実は背骨がボキボキと鳴ってしまうのは、骨や関節が音をたてて鳴っているのではありません。ボキボキと聞こえる原因は、関節の間にある関節包にあります。
ほとんどの関節同士の間にこの関節包があります。背骨は非常に多くの骨がつながっていますのでこの関節包がかなり多いのです。
関節包は骨同士が離れすぎたり、くっつきすぎたりせず私たちの体が必要な方向に動かせるようにするために不可欠なものです。
ただ、私たちの体では絶えず代謝活動が行われていてその過程でこの関節包に気泡が溜まってしまうことがあります。特に関節を動かしていないと同じ部分に気泡がたまりやすくなってしまうのです。
そして、この気泡がたまりすぎて圧力により関節包の外に飛び出す瞬間があります。この瞬間にあのボキボキという音が鳴るという仕組みなのです。
背骨だけでなく、首や腰などがボキボキ、ポキポキ鳴ってしまう原因も同じように関節包にたまった気泡が飛び出すことにあります。
参考:首のポキポキをやめたいあなたへ!ポキポキ鳴る原因と治し方
ボキボキ鳴らしすぎてはいけない?
背骨がボキボキ鳴ってしまうのは、骨自体が鳴っているわけではないというのは分かっていただけたと思います。ただ、背骨を鳴らすことが癖のようになってしまっている方も多いですよね。
基本的に、関節包に空気がたまってしまうことは誰にでも起こる生理現象ですので、音を鳴らすことに悪影響はありません。
ただ必要以上に背骨を鳴らしてしまうことは関節包の周りにある関節や神経を痛めてしまうことにもつながります。
特にポキポキ、ボキボキ鳴らしたときに痛みを感じてしまう場合は注意しなければなりません。
背骨を鳴らすことは少なからず骨に衝撃を与えることになりますので、骨が変形してしまったり、ヘルニアにつながるリスクがあるのです。
また、背中や首が凝ってしまいひねったり、回したりして凝りを解消させようとしたときにボキボキと音を鳴らしてしまうこともありますよね。
これにより、凝りが解消できていると思われている方も多いのですが実はこれは逆に凝りを悪化させているのです。
音を鳴らすことにより、関節の間にある靭帯がゆるんで傷ついてしまうことにつながります。その結果、背骨を支えにくくなってしまい慢性的な肩こり、背中のこりを引き起こしてしまうのです。
まとめると、背骨がボキボキ鳴ってしまうことは生理現象なので鳴らすこと自体には大きな問題はありません。
ただ、必要以上に鳴らしたり、快感のためだけに鳴らすことは骨、関節、靭帯を傷つけてしまうことにつながり思わぬ病気やケガを引き起こしてしまう恐れがあるのです。
背骨がボキボキ鳴ってしまうときの治し方
背骨が鳴ってしまうことに対する治し方や対処法としてはやはり定期的にストレッチして関節を動かしてあげることが一番簡単かつ効率的です。
パソコンで仕事をしていると平気で1時間も2時間も同じ姿勢になっていることは当たり前になってしまいます。このように同じ姿勢で仕事をし続けることによる悪影響はすぐには出てこないかもしれません。
ただ数年と続けていたり、年を取ってきたりすると痛みを慢性的に感じたり、体に異変があらわれてしまうものです。
背骨がボキボキと鳴ることは同じ姿勢でいつづけているサインとも考えられます。例えば30分仕事をしたら、体をひねって軽くストレッチをする、ということを習慣づけるだけでも背骨への負荷はかなり違います。
他にも凝りが気になる部分を軽く指で押してみたりすることも効果的です。
背骨がこってしまうときは、首にも同じくらいのこりがたまっていることが多いので同時に首回り、肩回りのストレッチを心がけるといいですね。
肩こりの場合はタオルを冷水につけた冷たいタオルで冷やすことでも解消することが可能です。
また、体の凝りによって頭痛も同時に起きてしまうことはよくあります。この頭痛に対する対処法についてはこちらで詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください。
まとめ
背骨がボキボキ鳴ってしまう原因や対処法についてお伝えしました。ポキポキ、ボキボキ音を鳴らすことは気持ちのいいことですが鳴らしすぎには注意しましょう。
また背中に痛みを感じる場合は筋肉や骨、関節による原因だけではなく内臓が悪いということも考えられます。意外な病気が原因となっている場合もありますので背骨のボキボキだけではなく痛みを感じる場合はぜひチェックしておきましょう。