鼻のムズムズが止まらない!チェックすべき6つの原因と治し方
なんだか鼻がムズムズするのは風邪のせいだと思っていませんか?
鼻のむずむず、鼻水、鼻のかゆみなどは風邪ではなくアレルギー鼻炎である場合も多いです。
そこでここでは鼻のムズムズが止まらなくなる原因や治し方についてお伝えしていきます。
鼻がムズムズする原因
アレルギー性鼻炎
鼻がムズムズしたり、鼻水が出てきたり、かゆみを感じる場合はアレルギー性鼻炎である可能性が高いです。
アレルギー性鼻炎では、さまざまなものがアレルギーの原因物質である「アレルゲン」となりえます。
このアレルゲンの種類によって、「通年性アレルギー鼻炎」と「季節性アレルギー鼻炎」に大きく分けることができます。
まずそれぞれの原因物質(アレルゲン)をお伝えすると以下のようになります。
- 通年性アレルギー鼻炎のアレルゲン:ハウスダスト
- 季節性アレルギー鼻炎のアレルゲン:花粉
そこでここではこれら2つについて詳しく見ていきましょう。
通年性アレルギー鼻炎
通年性アレルギー鼻炎とは、時期や季節に関係なく1年中通して発症する可能性のあるアレルギー鼻炎です。この場合、多くのアレルゲンがハウスダストであることが知られています。
ハウスダストとは簡単にいうと、室内にたまっているホコリのことです。
- チリ
- ダニ
- 髪の毛
- フケ
- 食べかす
- 繊維のクズ
などがハウスダストに含まれます。
これらは、室内で生活をしていれば当然のようにたまっていきますので、定期的に清掃をして取り除く必要があります。
ハウスダストが室内に溜まれば溜まるほど、ハウスダストを鼻から吸い込んでしまう確率は増えるので通年性アレルギー鼻炎になる確率は高まります。
ただ、個人個人の免疫力の違いなども影響しているので、同じ室内にいても鼻炎になりやすい人となりにくい人は存在します。
これまでアレルギー性鼻炎になりにくかった人でも、ストレスや疲労をためこんでいたり、風邪気味であったりすると鼻炎になりやすくなってしまいますので注意しなければなりません。
季節性アレルギー鼻炎(花粉症)
季節性アレルギー鼻炎とは、ある特定の時期のみに発症するアレルギー鼻炎です。花粉症もこの季節性アレルギー鼻炎に含まれます。
つまり、季節性アレルギー鼻炎のアレルゲンは花粉であるので、「花粉症」と呼ばれるのです。
季節性アレルギー鼻炎を引き起こす花粉は一年中飛んでいますが、特に春にまき散らされるスギ花粉やヒノキ花粉で悩まされる方が多いです。
寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)
寒暖差アレルギーとは気温の寒暖の差に体が反応して体調不良になってしまうアレルギーです。
気温の変化によって生じるアレルギーなので季節の変わり目など、前日との温度差が激しくなる季節によく表れます。
寒暖差アレルギーの正式名称は「血管運動性鼻炎」と言い、アレルギー性鼻炎と異なり発症原因はアレルゲンはありません。
寒暖差により鼻の奥が刺激を受けることで自律神経が乱れ発症するのです。
代表的な症状としては以下があげられます。
- 鼻がむずむずする
- 鼻水が止まらなくなる
- 鼻づまりがおこる
- くしゃみが出る
- 咳が出る
- 体がだるくなる
このように風邪に似たような症状が表れるのが特徴です。ただ発熱はしない点は風邪の症状とは異なります。
風邪(ウイルス性鼻炎)
ウイルス性鼻炎は、ウイルスに感染することで起こる鼻炎です。一般に「風邪」と呼ばれるものがウイルス性鼻炎となります。
症状としては、
- 鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
- 頭痛
- 発熱
- 咳
などがあげられます。
鼻の違和感だけでなく全身にさまざまな症状があらわれるのが特徴的です。
基本的に安静にしていれば治っていくことが多いですが、症状が長引く場合や38℃以上の高熱が出ている場合は内科や耳鼻科に受診するようにしましょう。
参考: 鼻風邪が治らないときの4つの治し方!食べ物を改善しよう!
ドライノーズ
ドライノーズは鼻の中の粘膜が乾燥することで、鼻がむずむずしてしまいます。 特に冬場の空気が乾燥している時期に発症してしまうことが多いです。
鼻水は出ないのに鼻をかみたくなったり、ピリピリとして痛みも伴う場合はドライノーズを疑ってみるといいでしょう。
鼻前庭炎
鼻前庭炎は、上記で紹介したようなアレルギー性鼻炎などが悪化して発症してしまうことが多いです。
鼻のむずむず感を感じ、こすったりしてしまうことにより鼻の入り口付近の皮膚が傷つき、炎症を起こてしまいます。
これによりさらにむずむず感がましたり、湿疹やかゆみが生じてしまうのです。
ムズムズ鼻の治し方
マスクを着用する
最も簡単かつ効果的な対処法はマスクを着用することです。マスクをつけて鼻を覆うことにより、外部のハウスダストや花粉などのアレルゲンの侵入を防ぐことができます。
さらに、マスクをつけることで自分の呼気でマスク内の湿度が高くなります。これによりドライノーズの対処にも効果があるのです。
寝ているときに、 アレルゲンが侵入したり、鼻の中の粘膜が乾燥してしまうことも多いので就寝時にもマスクを着用するといいでしょう。
また鼻の中のかゆみの治し方についてはこちらの記事も参考にしてください。
参考: 鼻の中がかゆい!と感じたときに実践してほしい5つの対処法
室内を加湿する
乾燥している環境は、細菌やウイルスが好みます。つまり、湿度が低いとウイルス性鼻炎(風邪)を発症してしまいやすくなるのです。
また、室内が乾燥しているとドライノーズが発症する原因ともなりえます。
加湿器をつけるなどして、部屋の湿度をあげてあげると鼻のむずむず感を抑えることができるのです。
抗ヒスタミン薬の服用
抗ヒスタミン薬はかゆみの原因であるヒスタミンを抑えてかゆみを和らげてくれる薬です。アレルギー性鼻炎などで耳鼻科を受診するともらえることが多いです。
ただドライノーズなどの乾燥によるかゆみや違和感には効果があまり期待できないので注意しましょう。
鼻がむずむずしてしまう前に行いたい予防法
家の中を清潔に!
家の中を定期的に清掃することでハウスダストと接触する機会を減らすことができるので、アレルギー鼻炎になりにくくなり、結果的に鼻のムズムズを抑えることができます。
掃除機をかけることはもちろん、空気清浄機などを設置するとよりハウスダストを除去することが可能となります。
ハウスダストは空気中に含まれていることも多いので空気清浄機はアレルギー鼻炎予防の効果がかなり期待できます。
特にペットを室内で飼っている方は、毛などがたまりやすくハウスダスト発生の原因となりますので、一層清潔に保つ必要があります。
ベッドの清掃も忘れずに!
頻繁に掃除機をかけたり、空気清浄機をつけたりすることで室内の多くのハウスダストを除去することができます。
ただ実は、アレルギー鼻炎になりやすいのは就寝時です。寝ているときにハウスダストを吸い込んで朝起きたら鼻がむずむずしてしまっているというパターンが多いのです。
そのため、ベッドや布団を清潔にしておくことは非常に重要です。
- シーツは最低でも週1回洗濯する
- 布団クリーナーを使う
- コロコロ(カーペットクリーナー)で髪の毛やホコリを取り除く
上記のようなことを習慣づけるだけでもハウスダストを体内に取り込んでしまう量をかなり抑えることが可能です。
まとめ:まずはマスクの着用を!
鼻がむずむずしてしまう原因や対処法についてお伝えしました。多くの場合、アレルギー性鼻炎や風邪、ドライノーズなどが原因でかゆみや違和感がしてしまうことが多いです。
日ごろからしっかりと休養を取り、バランスの取れた食生活をしていることで体の免疫力をつけておくことが予防には大切です。
もし鼻に違和感を感じたらマスクをつけてアレルゲンの侵入などを防ぐようにしましょう。特に寝ているときもマスクを着用するのは効果的です。