片方の鼻だけに鼻づまりがする6つの原因!自力でできる解消法を紹介!
気温の変化が激しい季節や花粉が飛んでいる季節は特に鼻づまりに悩む方が多くなりますね。
ただ、鼻づまりが片方の鼻だけに起きるというケースもとても多いです。
片方だけに鼻づまりが起きるのはしっかりとした原因があります。この原因をしっかりと理解して解消につなげていくことが大切です。
そこで、ここでは片方の鼻だけに鼻づまりが起きる原因や解消法についてお伝えしていきます。
片方だけ鼻づまりがする原因
鼻中隔湾曲症
鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)とは、鼻の穴の左右を隔てている壁が変な方向に曲がってしまう病気です。
正常な形であれば、鼻の左右の穴はどちらも同じ大きさなのですが鼻中隔湾曲症であると片方の穴がもう一方の穴の比べて狭くなっているという現象が起こります。
これにより、片方の鼻の穴だけ鼻水が通りにくくなり鼻づまりを起こす原因となってしまうのです。
鼻中隔は主に3種類の骨で構成されています。このうち1種類の骨が発育の段階で速いスピードで発達すると鼻中隔が曲がってしまうのです。
ただ、実際はほとんどの人の鼻中隔は左右のどちらかに曲がっています。
湾曲が軽度であれば特に問題は起こらないのですが、大きく曲がっていると片方だけ鼻づまりが起きるなど生活するうえで支障が起きてしまうのです。
鼻風邪による急性鼻炎
急性鼻炎とは、ウイルスや細菌が感染することにより鼻の粘膜に炎症が起きている状態のことをいいます。
一般的に鼻づまりが起きたり、鼻水が止まらなくなってしまう鼻風邪は急性鼻炎を伴います。
この急性鼻炎が原因で片方の鼻だけに鼻づまりが起きているケースも多いのです。
多くの急性鼻炎や鼻風邪は私たちの体の免疫力が低下することが原因でウイルスが感染してしまうことにより起こります。
日頃の睡眠不足、ストレス、食生活の乱れなどは免疫力の低下に直結し、急性鼻炎を起こしやすい状態となってしまうのです。
参考:鼻風邪が治らないときの4つの治し方!食べ物を改善しよう!
花粉症(アレルギー性鼻炎)
急性鼻炎がウイルスの感染が原因であるのに対し、アレルギー性鼻炎はアレルギーを引き起こす物質であるアレルゲンとの接触により炎症を引き起こします。
このアレルギー性鼻炎で代表的なのが花粉症です。毎年、春先に多くの人がこの花粉症に悩まされますが「花粉」というアレルゲンが鼻の粘膜と接触し鼻炎を引き起こしてしまうのです。
また、アレルギー性鼻炎は花粉症だけでなく、例えばチリやホコリ、動物の毛などがある特定の人にとってはアレルゲンとなり鼻づまりの症状が起きてしまうこともあります。
このようなアレルゲンが特定できたら、マスクを着用するなどしてアレルゲンとの接触を妨げたり、抗アレルギー薬を服用するなどの対処を行っていくようにしましょう。
参考:鼻のムズムズが止まらない!チェックすべき6つの原因と治し方
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
副鼻腔炎とは、頬骨の下のあたりにある副鼻腔という空洞で炎症が起きてしまうことです。この副鼻腔がなかなか治らず、慢性化してしまったものを慢性副鼻腔炎といい、いわゆる蓄膿症となります。
蓄膿症は一見、鼻風邪と似たような症状であることが多いですが、蓄膿症の場合は発熱は伴わないことが特徴です。
- 片方だけ鼻づまり
- 鼻水が止まらなくなる
- 頭痛がする
- 目の下が痛い
- 鼻や口から臭いがする
以上のような症状があらわれる場合は蓄膿症(慢性副鼻腔炎)を疑ってみましょう。
歯性上顎洞炎
歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)とは、上側の虫歯などが原因で歯の根本あたりにある上顎洞という空洞に細菌が感染してしまうことです。
これにより、炎症を引き起こし膿がたまったり、歯痛、頭痛などを引き起こします。
鼻づまりとともに歯の痛みや口臭、頭痛、目の奥の違和感といった症状があらわれた場合は歯性上顎洞炎の可能性が考えられます。
参考:口の中の上顎が痛い原因とは?しみる場合と腫れる場合で説明します!
ネーザル・サイクル(交代性鼻閉)
ネーザル・サイクルとは自律神経により左右のどちらかの鼻が交互につまるような生理現象のことをいいます。
つまり、ネーザル・サイクルとは病気ではありません。日本語ではよく交代性鼻閉とも呼ばれています。
ネーザル・サイクルが起こる原因は未だ明らかになっていませんが、約3割の人がこの生理現象を起こす体質であることが判明しています。
季節に関係なく、ほかの症状もあらわれずに片方の鼻だけ鼻づまりが起きる場合はネーザル・サイクルが原因であることも多いのです。
自力でできる片方の鼻づまり解消法
鼻をかむ
鼻づまりが起きたり、鼻水が出てきたら反射的に鼻をすすってしまう方も多いですが良くありません。しっかりとティッシュなどで鼻をかむことが基本の対処となります。
鼻水をすすってしまうと、先述した副鼻腔に鼻水がたまってしまい副鼻腔炎の原因ともなってしまうのです。
また、片方だけに鼻づまりが起きている場合は心配いりませんが、両方の鼻に鼻づまりが起きている場合は鼻をかむことにも注意しなければなりません。
両方の鼻を同時にかんでしまうと耳に圧力がかかり鼓膜に大きな負担を与えてしまうのです。これにより中耳炎などの耳の病気を引き起こしてしまうおそれもありますので、片方ずつかむように注意しましょう。
息を止める
意外かもしれませんが息を止めることで鼻づまりが解消するケースが多いです。大きく息を吸い込み、その吸い込んだ息をゆっくりとすべて吐き出します。
そして、吐き出した時点で鼻をつまみましょう。
この息を止めているときに頭をゆっくりと上下に動かすとさらに効果が期待できます。息が苦しくなってきたらしっかりと鼻で息を吸います。
意外と効果的な方法ですのでぜひ試してみてください。
鼻を温める
蒸しタオルなどを鼻に当てて温めることは鼻づまり解消に非常に効果的です。
温めることにより血流が促進され、鼻孔が広がり鼻の通りがよくなるのです。
入浴する
蒸しタオルを作るのが面倒な場合は温かいお風呂に入ってしまうのも手です。
入浴することで全身が温まり、鼻づまりを解消することができます。
運動をする
運動をすることで血行が促進されるとともに体の代謝も活性化し、鼻づまり解消につながります。
日頃から運動不足の場合は、近所をランニングしてみるのも運動不足解消につながりおすすめです。
口呼吸を改善する
鼻が詰まっているときは息苦しさからつい口で呼吸をしてしまいがちです。
しかし、口で呼吸すると本来、鼻から空気を吸う場合はシャットアウトされるウイルスや有害物質がそのまま体内に入ってしまうことになります。
そうすると、喉風邪などを引き起こしやすくなってしまうのです。なのでしっかりと普段から鼻で呼吸をするように意識しておくことが大切ですね。
鼻うがいをする
苦手な方も多いと思いますが、鼻うがいはおすすめの解消法です。ぬるま湯を片方の鼻からゆっくり吸い込み口から出していきましょう。
この鼻うがいにより鼻の粘膜に付着しているアレルゲンなどの有害物質を洗い流してくれます。
特に花粉症などのアレルギー性鼻炎が原因で鼻づまりを起こしてしまっている場合は非常に効果的です。
鼻づまりに効果的なツボを押す
鼻づまりに効果的なツボが存在するのをご存知でしょうか。
迎香と呼ばれる鼻の脇にある少しへこんだ部分にあるツボを押すことで鼻づまり解消につながります。
強く押すのではなく、優しくマッサージするように押していくといいでしょう。
それぞれの原因に合った治し方を実践しよう!
片方だけに鼻づまりが起きる原因には生理現象から病気までさまざまな原因が存在します。鼻づまりを解消するためにはそれぞれの原因に合った治し方を行っていくことが大切です。
今回は原因とともにさまざまな治し方もお伝えしていますのでぜひ気になる方法を実践してみてください。
参考:寝起きの朝に鼻水や鼻づまりが起きる3つの原因と解消法!