手のひらが痛いときに絶対にチェックしておきたい7つの原因

手の指

手のひらの痛みは仕事や家事などの日常生活に大きな悪影響を与えるので、早期に治療を行っていく必要があります。

ただ、痛みがする手のひらの箇所によって原因が異なっていることが多いのです。

つまり、親指側か小指側か真ん中か、あるいは全体的に痛みがするのかチェックしていくことが必要ということです。

そこで、ここでは部位別に手のひらが痛くなる原因についてお伝えしていきます。

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親指側が痛い場合

ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

爪

ドケルバン病とは、狭窄性腱鞘炎とも呼ばれていて腱鞘炎の一種になります。手首の親指側にある腱鞘や腱で炎症が起こってしまうことで、手のひらの親指側や手首に痛みが生じます。

親指を動かそうとすると痛みが強くなるのが特徴的です。

 

ドケルバン病になってしまう多くの原因は手の使いすぎです。

特にパソコンの作業などで親指を酷使するような運動を繰り返していると、腱の表面が傷つき発症してしまう可能性が高くなります。

また、妊娠時や産後、更年期の女性または野球やバスケットボールなど手をよく使うスポーツをしている人にも多くなっています。

参考:手の親指の付け根が痛い!気になる5つの原因を紹介

 

手根管症候群

手根管症候群とは、手首にある手根管というトンネルの中を通っている神経が圧迫されてしまっている状態です。

これにより、手のひらの真ん中より親指側や中指、人差し指、親指に痛みやしびれがあらわれます。

手を振ったり、指を曲げ伸ばしすると痛みやしびれの症状は和らぎ、寝起きの朝に痛みが強くなることが特徴です。

 

仕事やスポーツでの手の酷使が原因で発症することが多く、統計的に女性に多く見られる病気です。

指や手のひらの親指側に痛みとしびれの症状があらわれる場合は手根管症候群を疑いましょう。

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小指側が痛い場合

肘部管症候群

肘の内側を通っている尺骨神経が圧迫されることにより、手のひらの小指側や薬指、小指に痛み、しびれの症状があらわれる病気です。

野球や柔道などの肘を酷使するスポーツや骨折、関節リウマチ、加齢による関節の変形が原因で尺骨神経が障害されることが発症します。

 

肘部管症候群の場合は、肘の内側を軽くたたくことで手のひらの小指側や小指、薬指がしびれるような感覚になる特徴があります。

これは簡単な検査方法として使えるのでぜひチェックしてみてください。

参考:小指が痛い!と感じたら絶対にチェックするべき7つの原因

 

デュピュイトラン拘縮

デュピュイトラン拘縮はなかなか聞き慣れない病気ですが、肘部管症候群と同様に手のひらの小指側や薬指、小指に痛みなどの症状があらわれる病気です。

デュピュイトラン拘縮は手のひらに結節というしこりやくぼみがあらわれるのが特徴的です。

その後、小指や薬指が正常時にも少し曲がった状態になり、次第に指を伸ばすことができなくなってしまうのです。この過程で手のひらの小指側にも痛みが生じる場合があります。

 

手のひらの真ん中が痛い場合

ばね指

爪

ばね指も腱鞘炎の一種で、指の屈筋腱という腱で炎症を起こしてしまうことで起こります。

ばね指になると、指を曲げるときに何かに引っかかった感覚があったり、曲げ伸ばしのときに痛みが生じます。

 

また、手のひらの上部の指の付け根あたりでも痛みが生じ、手のひらの真ん中に痛みがするケースも多いです。

このような指の違和感や手のひらの真ん中に痛みがする際は、ばね指が原因ではないか疑うようにしましょう。

 

さらに中指が痛い場合も手のひらの真ん中あたりに痛いを感じることが多いです。

参考:中指が痛い原因は腱鞘炎?疑うべき6つのキッカケを分かりやすく解説

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手のひらが全体的に痛い場合

使いすぎによる疲労

特に手のひらの箇所で偏った痛みがなく、全体的に鈍い痛みがするようなケースは手のひらの酷使による疲労が原因であることが考えられます。

重い荷物を持ったり、自転車に長時間乗ったりと握力を必要とする運動で手のひらの筋肉は大きな負担を受け、炎症が起こりやすくなります。

特に、普段あまり手の筋肉を使うような運動をしていなくて、急にこのような活動をした場合は疲労が溜まりやすく、筋肉痛などの原因にもなってしまいます。

 

パソコンやスマホの使いすぎ

空いている時間はほとんどスマホを使っているという方も多いはずです。

このように毎日スマホを長時間使う習慣が身についていたり、親指だけで複雑な操作を続けたりしていると手のひらに疲労がたまり、痛みの原因となってしまいます。

特に、筋肉量が少ない女性で大きく重いスマホを使用している場合は、より手に負担がかかるので注意しなければなりません。

 

他にも、仕事などでパソコンを長時間使っていることも手に大きな負担を与えます。パソコンの使いすぎで腱鞘炎になってしまったということを聞いたことがある人も多いはずです。

このように腱鞘炎にまでならなくても、手のひらや指の筋肉を酷使し疲労がたまることで痛みが生じやすくなるので注意しなければなりません。

 

手のひらの痛みの改善には休養とツボ押しが効果的

手

手のひらが痛くなる原因や病気についてお伝えしました。さまざまな原因があげられましたがほとんどの場合、根本的な原因は手の使いすぎによるものです。

必要以上に手を酷使してしまうことでさまざまな手の病気につながりやすくなってしまうのです。

 

これに予防したり対処するためにはまず、手をしっかりと休めることが大切です。スポーツや仕事、家事で手が疲れているのに、無理してスマホを使用したりすることは控えるようにしましょう。

また、作業中でも1時間に1分程度、手を休めるだけでも効果的です。筋肉の連続使用はとても大きな負担となりますので、作業中に少し休養を与えるだけでも大きな効果が得られます。

 

他にも、手のひらのツボを押すこともおすすめです。手のひらにはさまざまなツボがあるので、手が疲れたと感じた場合は自分で軽くツボを押してみるといいでしょう。

ツボを押すことでその部分に血液が集まりやすくなり、血液の流れがよくなります。これにより栄養や酸素が十分に行き渡るようになり、疲労物質も流してくれるのです。

特に手心(しゅしん)というちょうど手のひらの中心にあるツボがおすすめです。手心を押すことで、手の中心にあることから手のひら全体に血行促進の効果が期待できるのです。

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参照リンク

ばね指|日本整形外科学会

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