足の親指の爪が痛いときにチェックしてほしい4つの原因
ぶつけたわけでもないのに足の親指の爪が痛いという経験はありませんか。
気になって押すと激痛が走ることもあり、何かの病気ではないかと心配になりますね。
今回は足の親指の爪が痛い原因についてまとめました。放置しない方が良い場合もありますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
巻き爪
足の指の爪が湾曲してしまう症状を巻き爪といいます。中でも陥入爪(かんにゅうそう)と言われる症状では、湾曲した爪の端が指にくい込んで行って痛みを生じます。
負担のかかりやすい足の親指に現れることが多い症状です。負荷がかかる度に痛みが出るため、痛い方の足をかばいながら歩行するようになります。
放置していると、爪がどんどんくい込んで化膿する場合もあります。かばいながら歩行することで、他の部位への負担がかかってしまったり、体のバランスが悪くなってしまうこともあります。
巻き爪は、負荷がかかる部分に現れやすい症状です。また爪の切り方も大きく影響しています。巻き爪になってしまった場合は、くい込んだ爪を除去することで一時的に痛みは和らぎます。
自力で巻き爪を矯正する方法についてはこちらで詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください。
しかし、巻き爪の痛みを一時的に和らげることができても、その後しっかり予防しなければ爪が伸びるとともに同じ症状が現れることになります。
形の合っていない革靴などは履かないようにしましょう。また、伸びてきた爪は、切り方を工夫することで巻き爪になりにくくなります。深爪(爪の切り過ぎ)は絶対にやめましょう。
爪先はカーブさせず、まっすぐ切り、爪の角が指に当たらない程度に残しておきます。この角が引っかからない程度に丸くヤスリをかけておくのも大切です。
このように爪の切り方を注意することで再発を予防できますのでぜひ試してみて下さい。
爪囲炎(そういえん)
足の親指の爪に痛みを感じる場合は、細菌などが感染して炎症を起こしている可能性もあります。
指先に細菌やカビなどが感染して炎症を起こしたものを爪囲炎といいます。急性爪囲炎・ひょう疽(そ)カンジダ性爪囲炎などがありますが、抗菌薬の投与が必要となります。
炎症が強い場合は爪を剥がしての治療が必要となりますが、早めに気づけば爪を剥がす必要はありませんので、早めに皮膚科で相談しましょう。
グロームス腫瘍
グロームス腫瘍というのは何かとても怖い病気のような響きがありますが、爪の下にできることが多い良性腫瘍です。
足の親指の爪の下に小さな腫瘍ができ、指の神経を刺激するため痛みが出ます。
指の神経は指の両サイドに1本ずつありますので、その間の中央部分に腫瘍ができた場合は痛みを感じにくく、サイドに腫瘍ができた場合は痛みが強い傾向にあります。
腫瘍部分は赤っぽい色をしており、押すと痛みが走ります。また冬場など指先が冷えると赤みが強くなり、痛みも増します。Blue spotと呼ばれる青い影が現れることもあります。
グロームス腫瘍ではないか確かめたい場合はまず氷水に指を浸けてみて下さい。
腫瘍部分の色が強くなり痛みが増してきた場合はグロームス腫瘍の可能性が高いので整形外科で相談しましょう。
グロームス腫瘍はそのほとんどが良性で、痛みの少ない部分にできた場合はちょっとした違和感程度なので放置する方も多いです。
しかし、足の親指の爪など、常に靴などの刺激を受ける位置にできた場合は、常に圧痛を感じるため歩行にも支障が出ます。
痛みが強い場合は腫瘍を摘出手術を行うことで完治します。
手術の際には爪を剥がしてから摘出手術を行うため、元通りに爪が生えるまでは半年ほどかかり、その間は不便な生活となってしまいます。手術のタイミング等、家族や医師にじっくり相談しましょう。
また、希に悪性腫瘍である場合もありますので、痛みが強い場合は我慢せず医師に相談しましょう。
痛風
食物を消化した時にできる尿酸は体に害を与える成分ですので、通常は腎臓を通して排出されるしくみになっています。
このように、健常な人の場合尿酸値は一定に保たれますが、何らかの原因で一定に保たれなくなり、尿酸値が上がると痛風を発症し、膝・足首・足の指などで急性関節炎を引き起こします。
足の親指が強烈に痛くて熱感があるという場合は、爪の痛みではなく関節の痛みである可能性もあります。
痛風になると、強烈な痛み・腫れ・熱感などの症状が現れ3~4日で徐々に改善するという発作が生じます。
放置すると尿酸値は上がり、発作の間隔が短くなったり、発作時の症状が激しくなります。
痛風を引き起こす原因は、飲酒・肥満・ストレスなどが挙げられます。薬によって尿酸値をコントロールすることはできますが、生活リズムを見直していくことが重要です。
痛風よる足の親指の痛みに関して、詳しくはこちらでご覧ください。
まとめ
足の爪は普段あまり見ることがありませんが、痛みがあると歩行に支障が出ますので困りますね。
症状をよく確認するとある程度は原因がわかり対処もできます。自身の症状をよく観察してみて下さい。
放置すると悪化する病気の可能性もありますので、違和感・痛み・腫れなどは我慢せず医療機関で相談するようにしましょう。