下唇が腫れる8つの原因を徹底解説!効果的な治し方を伝授!
朝起きて鏡を見たら下唇がパンパンに腫れていたという経験はありませんか。
何か下唇に違和感を感じると思ったら腫れていたなんてこともあるかもしれません。唇は皮が薄いのでちょっとした刺激でも腫れることがあります。
ただの腫れならいいのですが、病気の前兆である可能性もあります。
そこで、今回は下唇が腫れる原因と治し方について分かりやすく解説していきます。よく下唇が腫れるという方は、原因を知っておくと予防もできるかもしれません。ぜひご覧ください。
虫刺され
夏場などの蚊が多い時期に朝起きた時に、かゆくて腫れているという場合、蚊に刺されて腫れている可能性があります。
顔の前に蚊が寄ってくると、音も聞こえますし、通常は気づいて手で払うなどして被害には合いにくいのですが、寝ている間は無防備なので蚊に刺されてしまう場合があります。
刺激を与えなければすぐに腫れは引きますが、かゆみが強い場合は歯で噛んで刺激を与えたくなりますが悪化してしまいますので注意しましょう。
かゆみが強い場合は冷やすことで多少はかゆみを抑えられます。唇には虫刺されの外用薬なども使えませんので、かゆみが引くまでは冷やして我慢しましょう。
頻繁に起こる場合は虫よけ対策が必要です。寝ている間蚊を落としてくれるものなど多く発売されていますので試してみましょう。
また寝る前にプロペトを唇に塗っておくと蚊が刺しにくくなりますので試してみてください。また、虫刺されの対処法についてはこちらの記事で網羅的にお伝えしていますのでぜひご参考にしてください。
外傷
唇の皮は非常に薄く、小さな傷でも大きく腫れ上がってしまうことがあります。
唇を噛む癖のある方などがちょっと強く噛んでしまったり、あるいはどこかにぶつけてしまったりしてできた小さな傷が腫れている可能性があります。
手で触ったりすると炎症を起こすこともありますので手で触ったり舌で刺激を与えたりしないようにしましょう。
腫れがなかなか引かない場合や熱を持っている場合などは炎症を起こしている可能性がありますので、早めに皮膚科で相談してみましょう。
下唇を噛む癖のある方は疲労・ストレス・胃腸障害などが原因となっている可能性があります。生活リズムを見直し、規則正しい生活を心がけましょう。
アレルギー
何かのアレルギーが原因となっている可能性もあります。口紅を変えたり歯磨き粉を変えたりしていませんか。
歯の治療で金属を入れたりすることで反応が出ることもあります。またいつも同じ時期に腫れやすいという場合は花粉が原因となっている場合もあります。
心当たりのある方は原因を排除してみましょう。原因がわかれば排除することで今後の予防になります。
特に刺激を与えなければ自然に治ることがほとんどですが、荒れてヒリヒリするなど症状がひどい場合は皮膚科で相談してみましょう。
日焼け
子供などは、日焼け止めを塗っていても唇は無防備という場合も多いですね。
日焼けは軽いやけどですので皮の薄い唇はやけどによって腫れることがあります。ひどい場合は水膨れができてしまうこともあります。
腫れや痛みが強い場合は、患部をよく冷やすと良いでしょう。水膨れができている場合は感染症などを起こす可能性もありますので絶対にこすったりしないように注意しましょう。そして早めに皮膚科を受診しましょう。
予防策として、日焼け止めが必要な場面では唇にも忘れずリップやプロペトを塗るようにしましょう。
参考: 日焼けのかゆみとサヨナラしよう!効果的な5つの対処法を紹介
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが原因となり、唇に水膨れができます。加齢や疲労・生活リズムの乱れ等で免疫力が低下している時に発症しやすくなります。
1~2週間ほどで自然治癒しますが、目立って気になる場合は皮膚科を受診しましょう。抗ウイルス薬が有効です。症状に合わせて外用薬・内服薬・点滴を行います。
頻繁に起こる場合や重症化した場合は痕が残ることもありますので、気づいたら早めに治療を開始しましょう。
口唇ヘルペスは再発を繰り返してしまう病気ですが、症状が出そうな時などに内服薬を服用することで抑えることもできます。皮膚科で相談しながら気長に付き合って行きましょう。
参考: 口唇ヘルペスがうつる確率と期間は?感染について徹底解説!
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスは消滅せずに神経節に潜伏しています。
加齢や疲労・ストレスなどが原因で免疫力の下がった状態になると潜伏していたウイルスが活動を再開することがあります。
これが帯状疱疹です。帯状疱疹の症状は体の片側だけにできる帯状の湿疹やピリピリとした痛みなどが特徴ですが、唇に症状が現れることもあります。
帯状疱疹は初期症状をいち早く察知することが大切です。こちらの記事で初期症状についてお伝えしていますのでぜひ一度チェックしておきましょう。
早めに治療を開始できれば軽症ですみますので、加齢・疲労・ストレスなど免疫力の低下を感じている場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
クインケ浮腫
クインケ浮腫は血管性浮腫とも呼ばれる蕁麻疹(じんましん)の一種です。目の周囲や唇などが急に腫れてしまいます。咽頭にできた場合は呼吸困難を起こすこともあります。
数時間でおさまることもありますが、何日か続くこともあります。ストレスや外傷がきっかけになったり、高血圧の治療薬の副作用で起こることもあります。
軽症であれば自然に治りますが、目立って気になる場合や呼吸困難を生じた場合などは医療機関を受診しましょう。
軽症の場合は抗ヒスタミン剤により症状は軽減します。重症の場合は副腎皮質ホルモンの静脈注射が有効です。
長年にわたり度々症状が現れて困っている方は漢方薬の服用で改善する場合もありますので漢方薬を扱っている専門機関で相談してみるのも良いでしょう。
粘液嚢胞(ねんえきのうほう)
下唇の左右どちらかに小さな水泡ができて腫れている場合、粘液嚢胞かもしれません。10代~30代ぐらいの方に多く発症し、50代以降で発症することはまれです。
何らかの原因で小唾液腺から出ている管が詰まり唾液が正常に分泌されず溜まっている状態です。痛みはありませんが、下唇が腫れると気になりますね。
自然治癒することはほとんどなく、水泡が潰れて一時的に症状が改善されたように見える場合もありますが、すぐに再発してしまいます。
外科手術による摘出・レーザー治療による摘出・凍結療法などの治療方法があります。
唇を噛む癖のある方やストレスなどによる口内炎・矯正器具による傷などが原因となって起こることがありますので、思い当たる原因がある方は治療後も気を付けましょう。
まとめ
下唇が腫れると食事が摂りにくかったり、喋りにくかったりします。人と会うのも恥ずかしくてマスクをしなくてはならないなど、何かと困ってしまいます。
下唇が腫れる原因は様々ですが、いずれにしても下唇は皮が薄くちょっとした刺激でも発症する場合がありますので、外傷や噛む癖などには注意が必要です。
原因を特定するのは難しいので、度々腫れる方は皮膚科で相談してみましょう。
唇は皮膚が薄い部分であり、非常に荒れやすい部分でもあります。唇は腫れの他にも、できものができてしまったり、ヒリヒリすることがよくありますので併せてこちらの記事もご覧いただくことをおすすめします。